ペットシッター (ページ15)

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大倉さんページ15

『Aちゃんってエイターなん？』

そう言われた時明らかに動揺した。

私は誤魔化そうとなんとか声を出す。

「あ、あの私は…」

『Aちゃん、この場合さ嘘ついてもすぐバレるから嘘なんかつかんと普通に喋った方ええで？』

私は観念して言う。

「はい…」

『じゃあさ、親のコネ使ってやすの家の近く住んだん？』

「いや、それはたまたまで…」

『ふーん、そこまでして仲良くなりたいって言うファンの心理がわからんなぁ。』

だめだ、大倉さん全然信じてくれてない…。

それに、もうキラキラの笑顔も消えて怖い顔をしてる。

『あのさ～、違うかったらええんやけど

まぁ、見てわかる通り今の時期ってやすにとっても関ジャニにとっても大事な時期やねん。

わかってると思うけど、情報なんて絶対バラさんといて欲しいし

ほんまやったら勝手にやすにも近づかんといて欲しい。』

「はい…」

『だから、わかる？

一晩寝ただけでいい気になるなよってこと。

だいたい、やすが年下の子相手にしてるの見たことないし

俺らアイドルって遊びでしか女の子と遊ばんから

その辺わきまえといてって…』

大倉さんが顔を上げて私の顔を見た時びっくりした顔をした。

気づいたら私の顔は涙でいっぱいで。

居てもたってもいられなくて

「すみません」

そう言って、その場所を後にした。