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シッターさん？ ページ1
ピコン
［安田さんからの新着メール一件］
［今、東京駅着いたから20時くらいに着く〜］
机に置かれた光る携帯を見て
わかったの一文字を送ってまた戻す。
そして急いで会社を出て
スーパーに買い物に行って
彼の好きな辛い目のカレーを作る。
こんな生活が続いてもうすぐ2年。
年が10歳も離れている私は彼にとって
友達、もしくは彼女でもない。
ただの同じ階に住む隣人という地位にある。
たまに彼が地方に行くときにペットのお世話がかりをする都合のいい女でもあった。
私にとって何の得もないこのお世話がかりを
2年間も黙って続ける理由は単純。
彼と私を繋ぎ止める何かが欲しかったから。
彼が好きだったから。
そもそも彼を好きだったのは2年前より
ずっと前8年前からだった。
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作者名：kameco | 作成日時：2018年8月29日 20時
