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『…うん、知ってると思うけどどっくん辞めて5人なったわ。
ごめんな、弱音吐いてもうて。』
「…いや、」
『…俺、ここ居る事にしたわ。』
「…うん。
…ごめん。それと…ありがとう。」
『…いや、俺は全然。雛とかの方がしんどかったんちゃう？
毎日仕事ばっかやったし、弱音も吐かんから。』
「…うん」
『…すばる』
「ん？」
『…俺ら、ほんまは解散って話も出て
でも、やっぱり続けようと思ったんはすばるがいた頃も含めてやっぱり関ジャニが好きやって思ったから。
今、仕事しててもそう思う。やっぱりあいつら最高やわ。
俺は楽しくしてるで？
…だから、すばるは気にせんで楽しくやってな』
「…うん、ありがとう。」
相変わらず口下手で自分のことは絶対棚に上げんけど
あいつがどれだけ苦労したのかはすぐに分かった。
「ありがとう。」
そう言うと
『…おん笑また連絡して。』
そして照れ臭そうに笑い、いつものようにそう返したけど
恥ずかしくなったのか
『じゃあ』
と言うと一方的に切られた。
切った後は清々しかった。
俺の中のもやもやが一気に消えた気がした。
いつからか大人になって、真面目に2人とかであまり話さなくなったから
こんなに真剣に話したのは久しぶりやった。
俺が何処かで勝手に続くと思ってた、あいつらの笑顔は当たり前ではないと知った。
その全てが自分を奮い立たせるものとなった。
しばらくして、Aが部屋に帰ってきた。
『お疲れ様…ありがとう、電話してくれて。』
そう言うAの顔は涙で濡れていてとても温かい声をしていた。
電話を切る際、横が入っていた言葉を思い出した。
『あ、そうや、Aにありがとう言うといて。
あいつには、ほんまに感謝しても仕切れへん。
あいつがおらんかったら解散してたかも知れへんしな。』
そう言っていた。
他のメンバーも同じようなことを言っていた。
俺が、曲作りを言い訳にメールを無視してる間も、
色々な仕事抱えて死にそうになりながらあいつらの存続の選択肢を選ばしてくれた
Aに俺も感謝しても仕切られへんかった。
Aがおらんかったら俺は間違いなく一人で過去を抱え続けてたやろう。
その意味も込めて
「ありがとう。」
そう言うとAは照れ臭そうに笑った。
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作者名：kameco | 作成日時：2019年8月2日 0時
