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倒れてすぐ俺はやすに病院に呼び出された。
病室でに居る安は死にそうやった。
こちらを見ると
『ごめんな、呼び出してもうて。』
と、こちらを気遣ってくれた。
『…座って？ここ。』
「おん。」
『…ごめんな、迷惑かけて。』
「別に迷惑なんか…やす、俺…」
『さっきさ、大倉が来てくれてん。』
「うん」
『渋谷んを関ジャニに残らすって。
お前は動ける状態やない、ツアーの事とか今後もこんな事あるかも知れへんし
それ考えたら仕方ないって。』
「…うん、そう思ってる。
やす、俺は冗談抜きでもういい。
お前が死ぬ方が夢失うより何百倍も嫌やし、
それに、正直まだお前らと上目指したいとも思ってる。だから…』
「やめてや、もういいとか聞きたくない。
諦められてないくせに。
そんな中途半端な思いちゃうやろ？
大倉とか亮があんなに言うても曲がらんかったのに。
渋谷ん、今の感情で人生台無しにしたらあかんよ。」
『…』
「僕、あん時渋谷んが辞めるって聞いてさ、反対もしたけど
嬉しいところがあってん。
あー渋谷んやなぁ。
ここで納得してる人ちゃうもんなって
ずっと見て尊敬してきたから、背中押したかった。
俺さ、自分の命がある限り人に尽くしたいねん。
大倉に言われて考えたけど
寿命が短くなるか、どっちとる言われたら
絶対渋谷んの人生やねん。
その歌声で、助かる人、ほんまにいっぱいおると思う。
俺みたいに。
でもさ、ここにおったらその視野を狭めてしまうねん。
そしたらさ、助かる人も少なくなるやん。
俺は渋谷んの1番身近におるファンやねん。
やから、俺のためにも俺のせいで夢、やめんといて。』
そう泣きながら言われて、その時は
「ごめん、やす。」
しか言われへんかった。
それから、関係者とかメンバーが病室に集まって話し合った。
以前、大倉は反対し続けたけど
やすがどうしてもと言って意見を曲げなかったため
結局、俺が辞めることは決まり、記事が出回ったため
3日後、会見を行うことになった。
雛と横は大丈夫やお言ってくれたけどそうじゃないのはわかってた。
ツアーが近づくにつれ番組の合間、集まる時間ないから
楽屋で会議をする声をよく聞いた。
それぞれが舞台、テレビの仕事を抱えキツキツのスケジュールでみんな相当疲れてた。
全て俺のせいやった。
それでも6人は俺の最後のテレビ出演まで関ジャニのメインボーカルとして
華を持たせてくれた。
そして無事最後を迎えられた。
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作者名：kameco | 作成日時：2019年8月2日 0時
