ノスタルジーな夜に… (ページ30)

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あの日ページ30

14年間、俺は関ジャニ∞として本気でやって来た。

しんどいことはあったけど楽しい方が多かったし

段々大きくなってきて小さい夢も叶えられ

前よりもやりたい事はやれてる。

最高なはずで、辞める理由なんかなかった。

なにより、俺は関ジャニ∞が大好きやったから…。

やけど、それよりもやりたいこと、年齢のこと

考え始めると段々このままでええんかと自問自答する様になった。

そして、答えが出たのが約1年前。

今年のツアーはベストアルバムを引っ括めてするから

ちょうど自分的にもキリがいいと思った。

そして、まず雛と横に言うた。

もちろん、あいつらは反対したしその言葉を聞くと揺らぐ部分もあった。

やけど、考え直しても答えは１つしかなかった。

そう正直に言うと2人は『まぁそやろな。』と困った様に笑った。

そして、年下組にも打ち明けた。

正直反応は、思ってたのと全然ちゃうかった。

優しい丸とやすでさえ、複雑な顔をしてなかなか首を縦に振ってくれず

『…どうしても、変えられへんのかな？

僕は一緒にやって行きたい。』

そう言った。

ましてや大倉と亮の言うことは核心をついてはっきりと

『ありえへん。

俺らを裏切る事はどうも思わんの？

すばるくんがおらんなったら天辺目指されへんってわかってて言ってるん？

海外行ったり独立したところで俺らから離れやんと1人で活動するんとどう違うん？』

自分が納得するまで聞いてくれたんやと思う。

正直、言い方はきつかった。

それでも俺が話すことをちょっとずつ理解してくれたんやと思う。

最終的には

『すばるくんの人生を俺らが決めることじゃない。』

そう妥協してくれた。

そして、話し合いが終わって発表をいつにするか話し合ってる時

やすが前からの病気の影響を受けて倒れた。

全治6ヶ月。

ライブが始まるのは3ヶ月後。

この状態で俺が辞めるのはほぼ不可能やった。

俺はもうしゃあないと思った。

自分の夢をやめて関ジャニで生きるしかないと感じた。

流石に周りにそれを止める人もいなかった。

こればかりは全員がしょうがないと思った…

やす以外は。