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〜your side〜
『仕事ってAも携わってるの？』
「あ、はい。
たまたま同僚がすばるの歌を聴いて是非うちに欲しいって…」
『ふーん』
「ごめんなさい、仕事で疲れてるのに…」
『いいよ、僕の知らないAが見えた気がして面白かったよ。』
そうやって笑う淳さんは目が笑っていない様に感じた。
それから、淳さんが寝るまで片付けして、
話し相手になっていたけど、積もり積もっていた仕事の事が気になって
早く戻りたかったし、寝不足で相槌もきちんと出来ていなかった。
淳さんが寝てから私はこっそりベッドから抜け出し
仕事の部屋に戻った。
すばるは作業机に顔を俯して寝ていた。
私の机の上にCDが置いているのが目に入る。
そのCDを流してみると昨日まで半分くらいしか出来上がってなかった音編が
完璧に出来上がって素晴らしい出来になっていた。
『寝えへんのか。他の仕事まだ終わってへんの？』
「 ごめん、起こした？
ううん、それはなんとか終わった。
それより、これ。」
『やったわ。俺の好き勝手したけど、妥協はしてないで。』
「やるのに…」
『ちょっとは休憩しろ。寝てへんやろ。
旦那帰ってきて、ずっと世話してんのに倒れんぞ。』
そう言われてやっと自分が疲れてることに気づいた。
私からしたら、こんな事普通やった。
それに久しぶりに2人で作る歌。
数年前よりもお互い色々な知識があって
その全てをかけたようなCD。
時間を忘れるくらい楽しかった。
「…ありがとう。」
私は言葉に甘えて寝ることにした。
『なぁ』
「…ん？」
『お前の旦那って…やっぱなんもない、おやすみ。』
「…なにそれ笑おやすみ。」
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作者名：kameco | 作成日時：2019年8月2日 0時
