ノスタルジーな夜に… (ページ23)

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曲作りページ23

それから家に帰るとAの仕事場に連れていかれた。

初めて入ったAの仕事場。

ベルさんまでとは行かんけどちゃんとした機械があって

パソコンがあって、２つの部屋が繋がってる。

棚にはたくさんのファイル。

the仕事場って感じのとこやのにさらに奥に入ると

いきなりAのプライベートスペースみたいなところになってて

Aが昔から使ってるギター、簡易式ピアノ、

棚にはずっと大好きで何回も見てる言うてる映画とかレコード

言うたら趣味のスペース。

ずっと見てたらそこに関ジャニのスペースが大きく作られてるのに気づいた。

DVDから綺麗にファイリングされた雑誌、録画の数々。

そして、1番使い込んでそうな机の上にも俺らの写真が…。

俺はそれを見て泣きそうになった。

こいつは全然俺らの存在を忘れてなんかなかったんやそう思えた。

それと同時に気になったのは今までしつこくみてきた旦那との写真がここには一切ない。

この部屋以外は廊下にもいっぱいあるのに…。

この部屋はAのプライベートスペースやから余計に違和感を感じた。

『ちょっ、こっちは入っていいって言ってない！

すばるの仕事部屋はあっちやから！』

「…お前、こっちの部屋で仕事してんの？」

『っと…こっちは趣味って言うかこの机で作業はようするけど

作曲用？っていうか、まぁそんな部屋。』

「ふーん…」

『そんなことより、早くやろ！

1週間で3曲も作らなあかんねんから！』

そうして、俺らは作業に取り組んだ。

四六時中、部屋にこもってはあーでもないこーでもない言いながら

一生懸命良い曲作れるよう頑張った。