嫉妬 ページ16
朝起きたらいい匂いがして匂いのする方へ向かった。
4階、がたぶんAと旦那の生活スペースで
昨日のゲストルームの2倍のリビングにプラスでキッチンもある。
そしてそのキッチンにAがおった。
Aは鼻歌を歌ってご機嫌で俺に気づいてないみたいやった。
「おはよう。」
『うわっ、びっくりした〜。
おはよう。もうすぐできるからそこ座っといて。』
「おん」
そう言うて座るものの落ち着かんくて前にあった本棚に目をやる。
1番上には国から表彰された旦那の表彰状があって
その下は自己啓発本やら、硬い本がいっぱいあるけど
その下はたぶんAのスペースなんか、
ずっと気に入ってる言うてる映画や、レコードが置いてあった。
俺は1つでも関ジャニの物があるかと探すけど、
1つもなくて少し悲しくなった。
『なんか気になるレコードあった?』
「…え?あー、おん…」
『…すばるこれ好きそうよな〜、
よし!できた。ご飯食べよ?』
「おん」
『あ、そうや、昨日一応忘れ物センターと大使館に聞いたけど
やっぱりまだ見つかってないって。
たぶんもう見つからんからパスポート再発行しなあかんけど
最高1ヶ月くらいかかるらしいけどそれまで私の部屋おるでいいよな?』
「は?」
『え?』
「旦那は?」
『途中で帰ってくる。
でもほとんどおらんし』
そう言うことちゃうんやけど…。
なんか、全然男として見られてない感じが俺をイラつかせる。
『今日、観光でも行く?
もしあれやったら車出せるけど?』
「…いらん」
『ほんま?もしどっか行くとかやったら早く帰ってきてな?
ここら辺…』
「行かんって。」
『…そう』
俺が冷たくあしらったせいかAは、少し機嫌が悪くなった。
俺はそのまま部屋に戻るけどすることがなくて
ギターを担いでそのままなにも持たず外へ出かけた。
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作者名:kameco | 作成日時:2019年8月2日 0時