ノスタルジーな夜に… (ページ11)

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最後の日ページ11

…あの日、7人が最後の日。

私は律儀に年下組から連絡をもらっていて

東京にいた。

と言っても今更マネージャーぶってテレビ局入って彼らの最後見送る勇気もなく

ホテルで生放送でテレビに映る彼らを見守った。

最後はみんなとてもいい顔をしてた。

私が見ない5年間、また色んなことがあってそれらが彼らをこんな顔にしたんやろうと思った。

そこでかかってきた電話。侯くんからやった。

『今から飲まれへん？どうせおるんやろ？』

電話越しの彼からは表情なんか読めるはずも無く業務的に話すから

私はどう言うトーンで話せばいいかわからず

「うん、おる。呑も！何時間やって付き合うから」

そう言うと

『はは笑じゃあまた後で。』

っと言って電話を切られた。

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『なんで、お前の部屋やねん。』

私は文句を言う侯くんを無理やり部屋に入れる

「えへへ笑まぁまぁ入って？」

『ん、なんやなんか作ってるん？』

「うん、ええから座って。」

そういって座らせて作った雑炊を出す。

「ごめん、スーパー開いてなくてこんなもんしか作られへんかってんけどさ…」

『…っや、だからなんで？そんな気分と…』

「どんなけ強いお酒呑んでも酔われへんかったんやろ？」

『え？』

「…わかる、から。

こういうとき、一番聞くんは家庭の味なんやで？笑

まぁたべてみて」

言われた通りに侯くんが雑炊を口にする。

「な？沁みるやろ？」

そう言うと侯くんは黙ったまま涙が出した。

『A、すばる辞めんねんて。

俺、色々考えて背中押すことにしたわ』

数ヶ月前かかってきた突然の電話。

その声はとても強かったけど今、その裏を見た気がした。

きっと彼はずっと強がってて、15年もやってきたのだから嫌だったはずやのに

そう考えると何も声をかけてあげられなかった。

だからせめて

『…これな、妙子さんが私が日本を断つ時に同じことしてくれてん。

私も、そん時はなんかもうようわからん感情で、でもないたらあかんって思ってて

だから、それ食べた時すごいなんかようわからん感情なって…うん。

私、思うんやけどさ、みんなもっとすごい風になれる。

…だって、私が辞めた時はみんな人前に出れる状態やなかったって聞いてたけど

5年したら国民的アイドルやん。

ちゃんと夢叶えてそれの上いってる。

だから、大丈夫。みんなならもっと上、いけるよ。』

そう言って背中を押した。