メンバーに愛され過ぎて困ります④～すとぷり～ (ページ8)

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♪～♪～

『あ！私だ！』

…あっぶな

一瞬、莉犬のペースに持っていかれそうになった

ギリギリのところで携帯の着信に救われた

『出なきゃ』

莉犬が力を抜いたところを見逃さず
するりと抜け出す

さとみくんだ

ナイスさとみ！

《さとみくん？》

さ《お疲れ～

この後のゲーム、マリパやるから準備しといて》

《あれ？今何分前…やば！間に合わないかも》

さ《あ？どこいんの？》

《あっとね、、莉犬んち

タクシーつかまるかな…》

さ《あ～さっきのコラボのままね》

莉犬があんなことするから時間のことすっかり忘れてたよ！

さ《じゃさ、うちからそこ近いから車で迎えいってやるよ

うちで配信しよ》

《さとみくんち？いいの？

わー助かる！

うん、5分くらいね？

じゃあ下で待ってるありがとう！》

さとみくん、マジありがたい…

『莉犬ごめん。

配信あるから帰るね！おじゃましまし…』

ﾄﾞﾝｯ

莉犬が、玄関に通じる入り口を片足で塞いだ

『な…に…？』

莉「さとみくんち行くの？」

腕を組んで私を見る莉犬。

莉「行くの？」

『うん。時間ないから』

莉「ふ～ん…」

っ！！

莉犬が私を壁に押し付けて

足と足の間に彼の足をねじ込んでくる

『いや！やめて！さっきからなに？！』

力が強く、簡単に逃げられないのはもう知ってる

莉「Aはさ、やっぱりさとみくんが好きなの？」

は？

莉「この前、会社でさとみくんに付き合う？って言われて嬉しそうだったしね」

…あのとき？見てたの？

いやいや、あんなん冗談だし

『…さっきも言った。

私はメンバーとはつきあわないし、好きって感情も持ってない……んっ！や！！』

莉犬は首筋にまた吸い付いた

あの日のトイレでしたみたいに

『い…たっい！』

今日はV字の深いカットソーを着ているから
めちゃくちゃ目立つかも、、
しかも前より強い

莉「…ふん

さとみに取られたら困るからね

ほら。早くいきなよ」

そう言って私が落としたバッグを拾い渡してくれた

『…おじゃましました』

私は逃げるように駆け出した