センパイ！

自販機と後輩くん ページ9

休み時間に廊下の自販機にやってきた




『みふゆちゃんはコーラっと』




親友に頼まれた飲み物をまず購入




私は何にしようかな




『定番のミルクティーか、それともお茶か』





「飲み物、お悩み中ですか」




『うひゃっ』



背後から耳元に話しかけてくるなんてひとりしかいない



『ねー。耳元で話すのやめてってば』




「わ〜。耳苦手ですかぁ？」




『いつも言ってますけど？』




黄乃くん、悪い顔して笑ってる



『本当悪いよねー』



「www」



笑い事じゃないから！





『キミもお買い物？』



「はい、まあ」




『そっか。私やっぱりミルクティーにしよ』



100円玉っと…


小銭入れを物色中、




ﾋﾟｯ


スマホが当てられ、すぐさまガシャンと鈍い音がした





「はい。お詫びです」



『え、いやいいよ』




おごってもらう理由がない




『この前ももらったばっかりだし』



「センパイにいい顔したいんです」



いい…




『なにそれ』





「あまり深く考えないでいいです」




変な子




「じゃあ、またね」




『あっと、これありがと』




後ろ姿を見送った




……。




あれ。


黄乃くん飲み物は？

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