センパイ！

ドーナツと後輩くん ページ13

店内は混雑している

さすが人気店！



「先輩なに食べますか？」


『なやむ〜！チョコも食べたいし、シナモンも捨てがたい！』



私はショーケースにかぶりついて色とりどりのドーナツを物色



「うふふ。せんぱい本当にドーナツ好きなんですね」



笑われて恥ずかしいわ



結局、チョコとシナモン、ストロベリーにプレーンを注文




ドーナツと2人分の飲み物がのったトレーを間に向かいあって座る



『う〜ん甘くておいしい！』


何度食べてもここのドーナツは最高！


爽やかなアイスティとよく合う



「せんぱい、よかったらこれも味見してみますか」



黄乃くんが選んだストロベリー、気になってたんだ


『ひとくち、いい？』


「もちろん」



そう言ってドーナツを近づけてきた


「あ〜ん」


『へ？』


「食べたいならあ〜んして？」



いやいや、それはおかしいだろ



「ん？食べたくない？イチゴの果肉も入ってるから超美味しいのに」



むむっ…



背に腹はかえられぬ。。


私は口を開けてそれを一口かじってみた



『うーんあまぁい！』


ピンク色のドーナツは甘酸っぱくて美味しい！思わず声がでる



「んふふ。可愛い」




『あまり先輩をからかうな？』




「からかってないですよぉ。本当に可愛いって思ってます」




『ふん！私だからいいようなもの、他の女子にそんな態度してると勘違いされるぞ』




それでなくともイケメン王子って騒がれてるのよキミ







「大丈夫です。先輩にしか言わないから」




…は？





「可愛いなって思うのは先輩だけだから」






…は？なに？！



よく恥ずかしげも無くそんなこと






「はいこっちもあーん」





なんかさ、調子狂うよ

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