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「体温計…」
yj「なんか、熱あるっぽいよ」
「僕が…？」
腕を持ち上げる時に掴んだその細い手に触れてみて確信した
この子絶対熱ある
昨日もっと強引にでも髪乾かさせとけば良かったなー
yj「うわ、しかも結構高い」
「37.8…」
音がなった体温計を脇から離して見てみると、思っていたよりも高い数値が記されていた
これはジフニヒョンにも連絡しなきゃなぁ
yj「とりあえずここにごろんして？」
「ん…」
yj「んー、マネヒョンに連絡しとくから今はそのままでいてね」
「うん、」
寝転がったAに肩まで毛布をかけ、僕は急いでスマホを片手にマネヒョンとリーダーのヒョンたちに伝達
するとすぐに既読され、ジフニヒョンは「すぐ行く！」とのこと
yj「A、」
「ん？」
yj「薬って自分で常備してる？」
「してる…えっと、あそこの棚の中に、」
yj「ここ？」
「うん」
指示された場所の棚を開けると、たくさんの薬や絆創膏、何から何まで常備されていた
しっかりしてるんだな
yj「水、持ってくるね」
ゆっくり一回頷いたAの頭を撫でて部屋を出た
水を取りにキッチンまで行くと、ちょうどAの元まで行こうとするジフニヒョンとばったり
jh「エギは？今どんな感じ？」
yj「けっこうきつそうにしてます」
jh「…可哀想に」
jh「薬は？」
yj「今、水取りに来てたところです」
jh「じゃあ先行ってるわ」
そういうとピューっと早々姿を消したジフニヒョン
もちろん寝起きなので髪も顔もぼろぼろ
そんだけAが心配なのか、
コップに一杯水を注いで、今来た道を戻って部屋に入る
すると、さっきのジフニヒョンがベッドに腰掛けてAを心配そうに見下ろしていた
yj「水持ってきたよ〜」
「ん、ありがとうございます」
yj「はい、この薬飲んでね」
jh「飲める？大丈夫？手伝う？」
「飲めますよ…」
心配しすぎなジフニヒョンを、いつものようにさっと交わしたAに笑ってしまう
熱が出てても変わらないのが、面白い
くいっと飲み干したAは一息ついて、またベッドに横になる
「……ジェヒョギヒョン」
yj「ん？」
「僕が熱出たの、昨日ヒョンの言うこと聞かなかったからですよね…？」
yj「うんん、そんな事ないよ」
yj「昨日は何か悩みがあったんでしょ？無理する必要もなかったよ」
「でも、」
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作者名：Biglove | 作成日時：2023年9月21日 21時
