看病 ページ12
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yj side
yj「A、ほら起きてっ！」
「んんーいや」
yj「嫌じゃなくて！髪乾かさないと！」
「いやだ…」
yj「もう、今日どうしたの？なんかあった？」
「別にっ…」
Aの部屋に入って、朝借りた上着を返しに来た
でも、どこみてもAの姿がなくて、部屋をうろうろ歩いて探してたらベッドの中に小さくなって寝ていた
お風呂上がりなのか髪が濡れたままだったから、起こして「乾かして！」って言うけど珍しくご機嫌斜め…
横向いて寝たまま、僕の事を見すらしない
yj「今日ほんとにどうしたの…ヒョンが聞いてあげるよ？」
「いいです、大丈夫ですっ」
yj「Aヤー、せめて髪は乾かして寝な？風邪ひいちゃうよ」
「後で自分でする……」
yj「うーん、」
壁側を向くA
ベッドに腰掛けて肩を揺らしても、声をかけても、見向きもしないしなんならもっと縮こまる
嫌なことでもあったのかな…
yj「この上着ここに置いとくね」
そう言って机の上に置く
Aからはなんの返事もないようで、少し寂しく傷つきながら部屋を後にした…
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次の日
今日は昼からの出勤だったから時間に余裕はあったものの…
昨日のAが気になって朝から部屋を覗きに来てしまった
結局あの後、髪乾かして寝たのかな
あの感じだと乾かしてなさそうだけどなぁ…
yj「…A、入るよ」
寝てるのか、それとももう無視を極めたのか返事がなかったから、静かに扉を開けて入った
すると先には、ベッドの上で上半身だけ起こしたAがぼーっと一点を見つめていた
腰から下は毛布がかかったままだから、さっき起きたのかな
yj「A？大丈夫…？」
「んー…」
yj「…A？」
でもやっぱりどこか様子のおかしいA
見つめていた目を僕に向けた
ちゃんと目が合ってる、ような気もするけど、焦点があってないような気もする…
これは…と僕の勘が働く
yj「ちょっと待ってて！」
「…？」
急いで自分の部屋に戻り、棚から半年以上使ってないある物を取り出す
ちゃんと動くか確かめて、正常に動いたからAの元まで走る
yj「お待たせっ」
Aはさっきと変わらない体勢でじっとしていた
そんなAの腕を上げて、服の下から僕の部屋から撮ってきたものを挟んだ
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作者名：Biglove | 作成日時：2023年9月21日 21時
