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「いや、いやそんなのアリですか?!」
jh「ナシでは無いよね〜」
「私的には100ナシなんですが…」
jh「だってヌナよく考えてみて?2人のそれぞれが優先したいことを都合よく合わせたらコウなる、でしょ?」
「そ、うかもしれませんけど、」
少し前の戸惑う彼とは一変、うんうんと頷く彼は心なしか悪魔に見えた。
気づけば、部屋にもう一歩踏み出し入ってきていたジフンさん
どう反抗しようが、彼は折れないと見た
「もう何でもいいですけど、私はソファで寝ますね」
jh「…ソファなんて無いけど?」
「えっ?!」
ソファがある物だと、なぜか思い込んでいた私は尚更ダメだと思った。
というか絶対にダメだと思う。
私の焦る反応を見て、面白いのかジフンさんの口角は上がっているまま
jh「だぁいじょうぶ、何もしないよヌナ」
「さ、されちゃ困りますけどね…」
jh「今日はしょうがなく、我慢して?ね」
「はぁ…」
するとシャワーに向かったジフンさん
世の韓国男児は、こんなにも距離の詰め方が怖いのか、と疑うほどの彼の「普通ですけど?」みたいな振る舞いにどうすれば良いのか…
何も分からなくなってしまったが最後なので、彼が上がる前に髪を乾かし、ベッドに横になる
もう、考える暇もないのだ
jh「ヌナ…?」
しばらくするとシャワーから上がってきたジフンさん
結局寝れなかったのだが、後ろを振り向けない…
壁を見て寝たふりを貫き通す私
すると5分もしないうちにベッドが沈み、彼が寝転んだんだと分かった。
これで安心して寝れる
と思った矢先、
jh「寝てないでしょ」
「ひっ…、!」
寝たと思われたジフンさんが、隣から起き上がり顔を覗き込んできた。
不意の顔の近さと耳にかかる息に思わず呼吸ができなくなる
jh「ヌナ?」
「は、早く寝て下さい…」
jh「ヌナもね」
「私は別に、寝てました、けど」
jh「嘘、起きてたでしょ」
彼が何を考えているのか分からない。
別に私が起きていようが気にせず寝ればいいものの、わざわざ私に話かけ、寝ないというのは…
どういうことなのか、分かりません。
jh「こっち向いてよ」
「嫌です」
jh「ねぇ、ヌナ」
「嫌です」
jh「ヌナ〜」
彼はこうして私に構い続け、しばらくの間寝させてくれなかった
気づけば寝落ちしていたが、いつ寝たかはっきりはしていない
また、一歩変に距離を詰められたような気がした…
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作者名:Biglove | 作成日時:2023年8月22日 23時