距離の詰め方１４ ページ27
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sj「あ、今日体調大丈夫なのー？」
「大丈夫です」
sj「ほんとに…大丈夫？」
「とっても元気です」
sj「…なんか冷たい」
そのまたまた次の日
各々出勤をした彼らは、朝から私を見かけるなり「二日酔い」というワードを出してくる
私からしてみれば、嫌な思い出がフラッシュバックしてとても嫌なんです
…恥ずかしいんです
と、まあ恥ずかしくてそう言う態度でいると、ジョンファンさんに誤解されてしまう始末
「あ、いや、そういうつもりでは…」
sj「もういいもんね、僕の心配はいらないだ」
「いえあの、これには事情が…」
sj「ふん」
明らかにほおを膨らまして、機嫌を損ねてしまった
そのまま顔を外に背けられ何も手付かず。
誤解を解かねば…
as「ヌナそういうところ不器用よなぁ」
「…そうですかね」
as「他の事はなんでも簡単にこなすのに」
as「人間相手になると、不器用」
「アサヒさんはお友達たくさんいますもんね」
as「皮肉じみた言葉やなぁ」
「皮肉です」
as「…ㅎ、拗ねんといてや」
ジョンファンさんの誤解を解くこともできずじまいに、悔しさ半分悲しさ半分で突っ立っていると、隣にアサヒさんが。
人間関係のことを言われているようで、少しムカついて八つ当たりしてしまう
年下相手に何をしてるんだか…、不器用なのは事実に変わらないし、今更だとも思うんだよなぁ
as「でもそういうとこ、可愛いと思うけど」
「皮肉ですか」
as「ちゃうよ、不器用なのふつーに可愛いて言うてんの」
「やめて下さいよ…柄でもないです」
as「…酔った時みたいに素直になればいいのに」
「ちょっと、その話はダメです…！！！」
as「ごめんごめん笑」
ほんとにごめんと思ってるのか、両手を合わせて目尻を下げて笑うアサヒさん
この人は私をおちょくりたいのか褒めたいのか…
"素直"ねぇ…
遠くにいるジョンファンさんを眺めながら、ふと考えた。
"素直"とはなんだろう
なんでも素直でいると逆にダメなんじゃないの
それで素直でいる事を控えたらそれもダメだって言うでしょ
なんでも全ての言動には微調節がいる
"素直"っていう行動だって、時と場合に応じて限度を変化させなきゃいけないなんてさ
「…変わる努力必要ですかね？」
as「変わる努力？」
as「いらんよそんなの。ヌナはヌナやん」
「…ほぉ」
as「自分持ってる人は魅力的だと思うけど」
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作者名：Biglove | 作成日時：2023年8月22日 23時
