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当たり前だろうが外に食べに行くことは出来ない

そしたらどこで食べるかという話になるのだが…


どうしたら私の部屋で食べるという結果に至るんだろう。




hr「ヌナ〜何そこに突っ立ってんの」

「…いや、なんでもないです」

hr「はよ食べよ」



机に並べられたたくさんのお寿司

普通に「はい」と言って握らされた缶ビール


割り箸を持つ手が震える。



誰か、他のメンバーさんに見られたらどうなるんだろう

ファンの方に見られたら、スタッフにまで見られたら…


たくさんのことが頭の中をぐるぐると埋め尽くす。




「や、やっぱりここじゃなくて…」

hr「え、もう移動する気ないけど?」

「そうですか…」



もう今日は部屋から出ない

絶対に彼が私の部屋から出てくるのを誰かに見られないようにしなくては…


誤解を招かれたら私のマネージャー人生が底に落ちかねない。



hr「…待て待て、それエビだけど?!」

「おっ、と」

hr「ヌナぼーっとしすぎ」

hr「ちゃんと見て食え笑」

「す、すみません」




ぼーっとしているとアレルギーを持ってるエビを口に運ぼうとしていた

自分で自分を殺そうとしてた…危なかった…




「あれ…私アレルギー持ってること言いましたっけ」

hr「んー?分からんけど知ってた」

「いつ言いました?記憶になくて」

hr「たぶんヌナからは直接言われてないけど…なんとなく今までの見てたらそうかなって」

「どんな観察力ですか…すごいですね」




そういうと嬉しそうに笑って「でしょ」と自慢げに言った

ハルトさんにそんな力があったとは知らず、呑気に感動する私



hr「俺ヌナのこと意外と見てるよ」

hr「そのビールが好きなのも知ってるし、」

hr「寿司が大好物なのも知ってた」

「ほんとですね…」

hr「あと、俺らのことが大好きなのも知ってるけど?」

「…当たり前じゃないですか」

hr「はは、当たり前なん笑」

hr「ヌナやっぱツンデレだよね」

「えなんですかそれ」




出会ったばかりの頃のハルトさんとは180度変わり、すっかり大人になったんだなと

今のこの余裕さを見て感じる。


私のことをイジってくることも、少し前まではほとんど会話がなかった私たちからすれば、

かなりの進歩で驚いた




お酒のせいか、少し素直になった私にハルトさんは笑う








hr「また一緒に食べよ」

「私がその気になれば、いいですよ」

hr「でもどうせ寿司には釣られるんでしょ」

「…いいえ?」








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作者名:Biglove | 作成日時:2023年8月22日 23時

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