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滅多にならない玄関のチャイム


久しぶりに聞いたその音に慌てて目を開ける。



時計を見てみると、針を刺すのは6:43の場所

すっかり暗くなっていた部屋に長く眠っていたことを実感する




体を起こして玄関先に向かうと

hs「Aー?!生きてるか?!」


とドンドンとドアを叩きながらそう言うヒョンソクの声が聞こえてきた



まだ熱が下がり切っていないため、その声を聞いてまたあの時の感覚が蘇る。





「…ん、なんで来た」

hs「何でって、さっき言ったじゃん!行くからって!」

「そう、だっけ」

hs「ヤー、大丈夫じゃないなこれは…」




ドアを開けると退勤した様子のヒョンソク

そしてその横にジュンギュの姿も見えた。


滅多に弱った姿を見せない私に驚いたのか、ジュンギュは口を開けたまま動かなかった




hs「今日なんか食べた?」



そう聞かれて首を横に振る

ぼーっとしているうちに家に上がり込んだ2人は、私を寝室に連れて行く


私を寝かせながらヒョンソクは腕をまくる。




hs「お粥なら食べられるよね?作ってくるから、ジュンギュとここにいて」

「えー、いいのに」

hs「だめ、そのままだったら絶対死ぬよ」

「ん、分かった…」



相変わらずオンマだなと思いながら布団に潜り込むと、

そっと私の頭に手を添えてからヒョンソクはキッチンに消えて行った。



すると、ベッド横の椅子に座っていたジュンギュ

ずっと何も言わずに私を見てくるその視線に、若干落ち着かない




「何ですか、」

jk「えっあ、いや…心配で」

「大丈夫ですよ、私インフルかかったことない女ですから」

jk「いやでも、弱ってる姿初めて見たから…」




少し椅子から身を乗り出して、横になる私に心配そうな視線を向ける。

とてもと言っていいほど、彼は今の私に困惑している




jk「ヌナも人間だったんだね、」

「当たり前です」

jk「だって、いつもあんなに動いてるから」

「…今回のはミスです」



そうやって言われてしまうと、私にもプライドというものがあって、悔しいと思ってしまう。

みんなを支えるのが私の仕事なのに、逆に支えられてどうするんだ。



jk「ヌナはいつも頑張ってるんだから、ミスなんて言わないで」

jk「誰だって体調崩すことはあるんだよ」

「…すみません」

jk「謝らないの!」

jk「支え合ってこその僕らでしょ?」




私に説教するようにそう言った彼

膨らんだ頬に、少し可愛いと思ってしまった…






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作者名:Biglove | 作成日時:2023年8月22日 23時

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