昔の話 ページ43
Aの方が器用なのか植え方も上手くスピードも速い
そんなAに対抗するようにスピードを上げて植えた沢北だったが植え方が雑とAに目で睨まれた為ちゃんとやり直しになった
２人とも慣れてきたらどれだけ多く植えれるか競争したり、そんな２人を周りの農家の人達は微笑ましく見守っていた
「お二人さん、お腹空いだべ？おにぎりたがいでぎだがら休憩しな」
お腹も空いて少し疲れたなと思ったときにお婆さんはいつの間にかおにぎりとお茶を持ってきてくれていた
２人は礼を言って一旦作業から離れて昼ご飯を取る
「わ、うま…」
『俺の分もちゃんと考えてから食えよ』
「わかってるよ」
おにぎりは程よい塩加減だった。中には何も入ってはいないが上手いし、付け合せにあるいぶり漬けも沢庵とはまた違う感じで美味しかった
自分達が植えた田んぼをボンヤリと眺めながらのんびりとご飯を食べて、お茶を飲んで、一息つく
ただそれだけのことがAに取っては凄く貴重な経験だった
『…沢北はさ、中学の時…何かあったのか』
ふとAが食べる手を止めて沢北に問いかけた。沢北はゆっくりと飲み込みながらAを見つめた
『…いや、いいややっぱり。言いたくないなら言わなくていいよ』
「＿＿お前になら、話してもいいような気がする」
沢北は目を閉じてそういった。Aが少しだけ驚いたのを表情に出すと沢北はそれを見て笑った
「俺、４歳の時からテツ…親父バスケしてて…あ、バスケ狂って呼ばれるぐらいにバスケ馬鹿な親父が相手な。
それで毎日毎日負かされてた。それが悔しかったからずっと勝てる方法を考えてたんだ。朝から日が暮れるまで…今思えばバスケ漬けの生活だな。
親父相手にバスケし続けてきたらもう同世代の奴等だと相手にならなくて、つまんねーなって思いながらバスケをしてきた」
その態度が生意気だと先輩からはよく裏で殴られたらしい
当時の沢北もかなり捻くれてたらしく(単純に馬鹿だったからかもしれないが)先輩との関わりを避けていた為それは修復することもなく、仲間からも無視されるためか１人でバスケをすることが多かったから今のようなワガママで独り善がりなプレイスタイルになったという
「まーパス出してみたら誰も受け取らねーし点も決めれねーし…それなら俺一人でやるって思ってた」
Aは沢北の話を黙って聞きながらお茶を啜ってはまた耳を傾けていた
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三國。(プロフ) - 三峰さん» わー！！ありがとうございます…！！面白いって言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです😭これからも頑張りますね！ (2023年2月8日 17時) (
レス) id: db3bdcc075 (このIDを非表示/違反報告)
三峰 - すごい面白いです！次の話も待ってます！ (2023年2月8日 15時) (レス) @page11 id: ff36423646 (このIDを非表示/違反報告)
三國。(プロフ) - Kokoa＊*さん» ありがとうございます！！山王キャラ達と蒼月の関係性がどうなるのか楽しんで読んでいって下さい！沢北も深津さんも沢山出せるように頑張ります✨ (2023年2月4日 18時) (レス) id: db3bdcc075 (このIDを非表示/違反報告)
Kokoa＊*(プロフ) - めっちゃ楽しみにしてました！凄くよかったです✨ 次もめっちゃ気になります！ (2023年2月4日 17時) (レス) @page5 id: 044d6f3aa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三國 | 作成日時：2023年1月6日 8時
