洞察 ページ37
『沢北…！！お前先輩達を煽ってんじゃねぇよ…！！』
あの後、その場の雰囲気がとてつもなく最悪な状態になったときにAはすぐに沢北を外へと連れ出した。連れ出してそう切り出せば沢北はムスッとした顔を向けた。
反省してねぇなコイツ…
『先輩とテメェの関係が悪化しても別に俺は構わないが周りも巻き込むことぐらい考えれるだろ』
「…別に、アイツ等と良好な関係なんか俺には作れねぇよ」
『何でだ』
「見ればわかっただろ」
沢北は暗い目をAに向けてそう言い、勝手にその場から去っていった。Aははぁと思わず溜息をついてしまう。
沢北は加賀海さん、深津さん、河田さんや野辺さんあたりの人には懐いているイメージがあるのだが…恐らく、自分と同等ぐらいの力量があるからなのだろうか
いや、前に加賀海さんが『生意気な態度を取る沢北を何度も深津がバスケでコテンパンにして河田が物理的に抑えつけたからそこら辺はまだ丸くなったかな？』とか言ってたっけ…
「沢北は相変わらずだったか」
『加賀海さん』
「あの場は俺が何とかしたから恐らく一時だけは大丈夫だ。ま、監督も居るしな」
加賀海はタオルを片手にAに近寄り声をかけた。笑って入るが流石に疲れているようだ。
『…アイツは本当に馬鹿だから』
「んー、いやでも山王に来る１年はそんなもんが多いからなぁ。でも沢北レベルはそうそう居ない」
大抵の人が同じ様な態度を取るも先輩の実力にやられ何も言えなくなるのはよくある話だという
確かに、全国からバスケの才能があるものがここに集まるぐらいだから当たり前なのかもしれないけど
「ちなみに蒼月は沢北のプレイを見てどう思ったか？」
『どうって…』
ニコリとした笑顔を向けて加賀海はそういった。いきなりそんなこと言われても…と思いつつもAは思ったことを素直に言った。
『目が、いいんだなって思いました』
「へぇ…何でそう思った？」
『フェイントに騙されない様子からですかね？相手の細かな動作も全て読み取っているし次どう出るかも予測してそうな感じでした＿＿＿まぁそれは加賀海さんや河田さんの前だけでしたが』
他の部員はそれをやる必要もないと判断してるのだろうかとAはふと思う
『目もいいし動きの量も多い。足も速い…アイツを止めるのはちょっと手間がかかる感じですね』
「お前、よく見てるな」
加賀海が感心した様子で言った。
「蒼月は洞察力が優れている」
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三國。(プロフ) - 三峰さん» わー！！ありがとうございます…！！面白いって言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです😭これからも頑張りますね！ (2023年2月8日 17時) (
レス) id: db3bdcc075 (このIDを非表示/違反報告)
三峰 - すごい面白いです！次の話も待ってます！ (2023年2月8日 15時) (レス) @page11 id: ff36423646 (このIDを非表示/違反報告)
三國。(プロフ) - Kokoa＊*さん» ありがとうございます！！山王キャラ達と蒼月の関係性がどうなるのか楽しんで読んでいって下さい！沢北も深津さんも沢山出せるように頑張ります✨ (2023年2月4日 18時) (レス) id: db3bdcc075 (このIDを非表示/違反報告)
Kokoa＊*(プロフ) - めっちゃ楽しみにしてました！凄くよかったです✨ 次もめっちゃ気になります！ (2023年2月4日 17時) (レス) @page5 id: 044d6f3aa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三國 | 作成日時：2023年1月6日 8時
