部活動見学 ページ4
入学式早々に女と勘違いされたがその後は何事もなく入学式は終わり、クラスでのＨＲの時間になった。
担任の先生の話も終わるとどうやらこれから部活動体験らしい。Aは説明を聞きながらプリントを手を取り眺める。
山王工業は運動部の強豪校としてかなり全国に名を馳せている。バスケ部を始めとした多くの運動部が全国大会へと進み活躍しているようだ。だから工業高校なのにスポーツ推薦というものも存在する。
『(…バスケ部は取り敢えずなしで…)』
運動部に入らないとすれば他は文化部というところだろうか。
そんな事を考えているうちに既に先生の話は終わったらしい。Aはさっさと鞄を持って教室を出た。何に入るかは見てからなんとなくで決めよう、とそこら辺に立って勧誘をしている部活動生を見ながらAは廊下を歩き始めた。
野球部やバレーボール部の人達に女と間違われてマネージャーをやらないかと勧誘されのらりくらりと断ったり、知らない先輩に話しかけられたりしながらもAは校内を歩いていく。
『やっぱり嫌だ…この顔…整形しようかな…』
少し不快といったような顔をしたAの足元に、ピラリと１枚のプリントが落ちてきた。見渡せば男の人が間違ってばら撒いてしまったようだ。
『バスケットボール』という単語を見てAは「げ、」と嫌な顔をしたがここまで来て無視をするのもどうかと思い仕方なく集めるのを手伝ってやった。
「すみません、ばら撒いちゃって…集めるのを手伝ってくれてありがとうございました。」
『いえ、大丈夫です。』
そう言ってAも自分の手元にあるプリントを返そうとした。すると、目の前に立っている男の人はAを見るや否や腕をガシッと掴んできた。
「あの！バスケ部のマネージャーするつもりはありま…」
『ないです』
男の人が言葉を言い終わる前にAはバッサリと切り捨てた。告げられた相手は膝から崩れ落ちていった。
何なんだこの学校の坊主は。変人しかいないのか。
完全にAの目は冷めていた。もう飽きたんだよこの下り…と思っているところにもう一人の人がやってきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三國。(プロフ) - 三峰さん» わー！！ありがとうございます…！！面白いって言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです😭これからも頑張りますね！ (2023年2月8日 17時) (
レス) id: db3bdcc075 (このIDを非表示/違反報告)
三峰 - すごい面白いです！次の話も待ってます！ (2023年2月8日 15時) (レス) @page11 id: ff36423646 (このIDを非表示/違反報告)
三國。(プロフ) - Kokoa＊*さん» ありがとうございます！！山王キャラ達と蒼月の関係性がどうなるのか楽しんで読んでいって下さい！沢北も深津さんも沢山出せるように頑張ります✨ (2023年2月4日 18時) (レス) id: db3bdcc075 (このIDを非表示/違反報告)
Kokoa＊*(プロフ) - めっちゃ楽しみにしてました！凄くよかったです✨ 次もめっちゃ気になります！ (2023年2月4日 17時) (レス) @page5 id: 044d6f3aa9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三國 | 作成日時：2023年1月6日 8時
