仲良し大作戦 ページ18
「これはただの雑用じゃねぇかよ！！」
２人しかいない体育館中に沢北の声が響き渡った。Aはその声を聞いてうるさいと顔を顰めた。でも言いたいことはわかる。なにせ、今２人は仲良く(？)体育館の床のモップをかけているからだ。
ちなみにモップがけが終わればボール磨き、ビブスの選択…とまだ仕事が沢山出されている。
加賀海先輩はあのあとすごくいい笑顔で２人にこう告げていた。
「まずはこの事をやってくれないか？」
そう言って仕事を次々に出していき本人は今日はロードワークへと練習変更だ〜と部員に伝えに何処かへ消えて言ってしまった。
分かりやすく伝えると、俺達はいいように使われただけなのだ。
『…やっぱり嫌いだ…』
Aは暗い目をしてボソリと呟いた。行動も思考も読めない。加賀海先輩は一体何を考えているのだろうか。
「とりあえず…深津さん達が帰ってくるまでにどうにか終わらせねぇとな」
『…だな』
無事に俺達は加賀海キャプテンからの課題を制限時間内にこなすことができた。確認は後でしてもらうということで２人は深津が戻ってくる前にさっさと部屋へと帰ることにした。
時計をちらりと見れば予想以上に遅い時間になっていた。なんとなくお腹も空いてきたなと思った沢北はAの方を向いた。
『なんだ』
「飯食いに行こうぜ。蒼月もお腹空いてるだろ」
そう言って沢北はサッとAの手を取るとそのまま何処かへと駆け出していった。Aはされるがまま沢北のペースで連れて行かれる。目的の場所についた時にはもうヘロヘロだった。
『てめぇ…俺の事を少しは考えろ…というか、手を離せ…！！』
「…あ」
沢北がハッとしたように手を離した。無意識だったのかよ、とAは心の中で悪態をついた。というかコイツ足がめちゃくちゃ速い。
ふと、Aはサッと口を閉じた。沢北がその異変に気づき声をかける。
「何だよ」
『…加賀海さんと…深津さん達がいる…』
Aがそう言えば沢北も緊張したように口を閉じた。さっきの声、聞かれてないよなとAは心配になったが幸い深津には聞こえてなさそうだった。
２人は無言で視線を交わした。ここは大人しく、仲良しを演じていこう。そう目で合図を取った２人はご飯を取りに行列の後ろへ並ぶことにした。
Aはちらっと加賀海を見る。加賀海はその視線に気づくとニッコリと笑った。
『…。』
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三國。(プロフ) - 三峰さん» わー！！ありがとうございます…！！面白いって言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです😭これからも頑張りますね！ (2023年2月8日 17時) (
レス) id: db3bdcc075 (このIDを非表示/違反報告)
三峰 - すごい面白いです！次の話も待ってます！ (2023年2月8日 15時) (レス) @page11 id: ff36423646 (このIDを非表示/違反報告)
三國。(プロフ) - Kokoa＊*さん» ありがとうございます！！山王キャラ達と蒼月の関係性がどうなるのか楽しんで読んでいって下さい！沢北も深津さんも沢山出せるように頑張ります✨ (2023年2月4日 18時) (レス) id: db3bdcc075 (このIDを非表示/違反報告)
Kokoa＊*(プロフ) - めっちゃ楽しみにしてました！凄くよかったです✨ 次もめっちゃ気になります！ (2023年2月4日 17時) (レス) @page5 id: 044d6f3aa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三國 | 作成日時：2023年1月6日 8時
