THE FIRST SLAM DUNK 宮城編�� ページ38
ＩＨに出場する権利を与えられるのはあと１校のみとなったＩＨ予選。湘北は陵南との激戦の末、初出場となるＩＨの切符を手に入れた。
A達海南はその白熱する闘いを観客席から眺めていた。
表彰式では今大会最優秀選手に牧が選ばれ、ベスト５には神も入っていた。
そして遂に、ＩＨ当日だ。
海南は昨年はベスト４で今回はシード校として参戦するため実際に試合をするのは２回戦からなのだが、会場が広島ということや相手の確認をしたり、開会式に出るために早めに広島の方へ行くことになった。
トーナメント表を見てふと、湘北の場所が目に入った。清田もそれを探していたのだろうか、確認して「うわ…湘北はやべぇ所にいるじゃねぇかよ…」と絶句していた。
豊玉、山王工業、愛和学院と全国の猛者達が集まる激戦区だ。
仮にリョータと闘うとしたら決勝になるのか…とAは思った。まぁ、相手が生き残ればの話なのだが。それよりもAは山王という文字に釘付けになる。
ソータが憧れていて、そしていつか倒すと決めていた高校の名前。…ソータが生きていたら沖縄の代表校として出場する未来はあったのだろうかと考えてしまう自分がまた存在していた。
Aはその考えを振り払うように首をふる。
「Aさーん！！会場に入りましょー！！」
清田が遠くからそう叫んでいる。Aはそれを聞いて会場の入り口の方に足を進めた。
あの、再会した日からリョータとは何回か会って話をした。いつも誘ってくれるのはリョータだった。
でも、いつも脳内に映るのは宮城ソータだった。それは、今も変わることはない。
湘北の試合を追いながらAは今日も無意識にリョータを目で追っていた。でも瞳に映るのは今はいないあの人のこと。
Aは、俺ではなくソーちゃんの事が好きだというのは昔から知っていたことだ。
Aはずっとソーちゃんの事を目で追っていて、俺なんて本気で見てくれた記憶がないぐらいに、Aはソーちゃんの事が大好きだった。
確かに俺もソーちゃんのことは大好きだ。家族だし、兄弟だし、ソーちゃんがいるお陰で俺はなんとか生きていくことができた。でも、今はそのソーちゃんも居ないということを俺は嫌というぐらいに理解している。
いつになったら俺だけを見てくれるのかなとリョータは思う。
そして、俺は既に知っている。
再会したあの時からAは俺をリョータとして見ていないことに。
THE FIRST SLAM DUNK 宮城編�Б�←作者より(追記あり)
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三國(プロフ) - ぼくらいさん» コメントありがとうございます！！楽しんで貰えてるなら幸いです✨これからも更新頑張りますね💪 (2023年1月10日 6時) (
レス) id: db3bdcc075 (このIDを非表示/違反報告)
ぼくらい - いつも楽しく読ませてもらっています❤️🔥 (2023年1月9日 20時) (レス) id: 9239ef16aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三國 | 作成日時：2022年12月31日 9時
