THE FIRST SLAM DUNK 宮城編�� ページ34
親の事情で引っ越すことになったのは沖縄から遠く離れた東日本…神奈川県だった。
どうにか親の仕事のコネで神奈川にある海南大附属高校に転校することができたのだ。そこまではまだ良かったのだが、
「今人手が足りなくてだな…だから頼む。力を貸してくれ、暁。」
『やだよ…よりによって、バスケ部？あり得ないあり得ない』
「そこをなんとか」
『そもそもここのバスケ部は強化部だから人なんか余るほどいるでしょうが…お引取りください』
「いや、お前がいいと言うまでここに居続けるからな」
『マジで迷惑すぎる帰れ』
現在、私は進行形で同じクラスの、加えてバスケ部の牧紳一に勧誘されている。転校してきて早々にこれだ。なぜこうなる。よりによってバスケ部とか断る一択しかない。
「なんで駄目なんだ。何かあるのか？」
『…私、バスケよりバレーの方が好きなんだよね。』
「…この前他の奴らと話していたときやけにバスケに詳しかったのは？」
『…そんなのどうでもいいでしょ。誰だって聞かれたくないこと、答えたくないことはある。』とAが強気で答えると牧は黙った。黙って、顎に手を当てて考える。
「わかった。無理矢理させるのも良くはないしな。」
牧がそう諦めながら言ってAはパッと目を輝かせた、次の瞬間
「でもここの学校は部活に入っていたほうが扱いがいいぞ？見たところ、暁は何も入らなさそうな感じに見える…途中から入ってきた身としては、何かの部活に入ったほうがウケがいいんじゃないかな？」
『…例えば』
「バスケ部は全国にも行く強化部だからな…そこをおすすめするよ」
Aは溜め息をついた。これは諦めたほうが良さそうだ。少しまだ納得のいかないような表情を浮かべつつも、Aは『わかった…やります。』と牧に返事をした。
実はかなり押しに弱いAは牧に何度も頼み込まれた末に折れて、バスケ部のマネージャーをすることになった。強化部だからスケジュールもほとんどあり日常が部活一色に染められていった。過酷だったがなんとか部員たちの手も借り乗り越えた矢先の夏のこと。
牧め…このことは一生許さん…
今日はＩＨ県予選決勝トーナメント当日。Aはまだ恨みを抱き続けながらもマネージャーをしている。バスに乗って会場に向かい、着いたらしいので部員はそれぞれバスを降りて行動し始めた。
Aも荷物を運ぶためを中へと入る。そんな時に、事件は起った。
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三國(プロフ) - ぼくらいさん» コメントありがとうございます！！楽しんで貰えてるなら幸いです✨これからも更新頑張りますね💪 (2023年1月10日 6時) (
レス) id: db3bdcc075 (このIDを非表示/違反報告)
ぼくらい - いつも楽しく読ませてもらっています❤️🔥 (2023年1月9日 20時) (レス) id: 9239ef16aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三國 | 作成日時：2022年12月31日 9時
