神宗一郎と新人マネージャー�� ページ10
そんなほのぼのとした１日も終わろうとしていたときに、事件は起こった。
自主練を終え、制服に着替えた神が家に帰ろうと道を歩いていたところ、道の先で数人が集まって口論をしていた。しかも、よく見てみるとそのうち１人は自分の後輩のAで、Aを囲むようにして３人の男が立っている。
いつも穏やかな神の少し影が落ちた。
「いーじゃんかオネーさん？俺らと遊ぼうよ」
『嫌ですってさっきから何回も言ってるでしょ…！！鬱陶しいんですけど！！』
「え〜？？」
いつから相手をしているのか分からないが中々離れてくれない男を対してAは明らかに疲れ切ったような目を向けていた。のにも関わらず、男３人はダル絡みを続けている。
『アンタ等ねぇ…！！』
その鬱陶しさにAがキレて手をあげそうになったとき
「辞めろよ、お前等」
『神さん…！！』
見かねた神がAを男達から庇うようにして立ち塞がった。
「大丈夫？」
『…神さんが来てくれたから、平気です。』
Aはそうやってヘラりと笑ったが心なしかその笑顔は疲れて見えた。気を抜いたら、今にでも泣き出してしまいそうな表情を見て、神はなぜもっと早く来なかったのかと罪悪感に駆られる。
「オイ誰だ手前ェ…勝手に入ってきて邪魔してんじゃねーよ。」
「うるさいな…」
男達の野次に対して少し苛ついたように神が呟く。いつも清田や牧の後ろで控えめに笑っている彼から出るとは思わないぐらいに低い声だった。
「ンだと！？お前そいつの彼氏じゃねーだろ！！それならさっさとーーーー」
「僕はこの子の彼氏ですが…なにか文句はありますか？」
『っ…！！』
早くこの場を切り抜ける方法はこれしかない…と、神はとっさに思いついた嘘を男達に向かって言う。
Aの体を包み込むようにして、肩に手をかけ、グッと引き寄せて“自分のモノだ”とでも言わんばかりにアピールをする。
おかげて今のAは茹でダコのように顔が赤い。
「文句ないわけねぇだろ…！！巫山戯やがって…！！」
男のうちのリーダー格の１人がカッとなって神を殴ろうとして手を大きく振りかぶった。
神は不良と対峙した経験がないため思わず身構えるがずっとバスケを続けてきて鍛え上げられた己の力で殴り返そうと覚悟を決める。
キツく唇を噛み締めたとき、何処からか声がして１人の男が吹っ飛ばされた。
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三國(プロフ) - ぼくらいさん» コメントありがとうございます！！楽しんで貰えてるなら幸いです✨これからも更新頑張りますね💪 (2023年1月10日 6時) (
レス) id: db3bdcc075 (このIDを非表示/違反報告)
ぼくらい - いつも楽しく読ませてもらっています❤️🔥 (2023年1月9日 20時) (レス) id: 9239ef16aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三國 | 作成日時：2022年12月31日 9時
