流川楓と彼女�� ページ29
流川くんに対しての気持ちが”恋”だということに気付いたのは気付いたのだが、特に私は何も行動を起こしたりはしなかった。
流川くんは、そういうの迷惑かもしれないし
付き合ってどうこうよりも私は流川くんと話せるだけでいいんだ。放課後の図書館に２人で会話をする、２人だけが持つ秘密のようなものがあるだけでも幸せだと思う。
でもそれは欲張りだったのかもしれない。
正直、私は流川親衛隊を気にしてなんかいなかった。完全に油断していたのだ。
放課後、いつものように図書館で自習をしていた時、誰かに声をかけられた。
「ちょっといい？」
『…どうかしました？』
その女子たちはAの質問には何も答えずにただ黙ってAの腕を引っ張り図書館を出る。Aは抵抗することもできずに連れて行かれるだけだった。
校舎の離れの空き教室に連れて行かれたAはそこでようやく何をされるかの想像がついた。今更理解してもどうしようもできないのだが
「最近、流川くんとよく話してるらしいけどどういうつもり？」
「まさか流川くんの彼女気取りでもしてるの？」
「流川くんに馴れ馴れしくするなんてサイテーよ」
寄ってたかって、数人の女子に色々言われるA。流川と関わるということは彼女達が黙っていないとは思っていたが誰も放課後の図書館にいるところまでは確認しないだろうと思っていた。流川親衛隊はそんなところまで見ていたのだろうか。
『(だとしたら…それは立派なストーカーだ…)』
Aは彼女達の言葉に気にもせず１人でどうしようかと考えている。
ふと思った。私は流川くんが好きだ。欲を言うならば、毎日話したいし、バスケをしているところだって見ていたい。彼女達もきっとそうだろう。
だけど、何故自分の”好き”でやっている行動は強制されないといけないのだろうか。
『…彼女を気取るつもりはないし、私が誰と話したって私の自由だよ。』
今まで黙っていたAが静かに顔を上げてハッキリと伝えた。私にだって、譲れないものはある。反論してくるとは思ってなかったのだろうか。たじろぐ女子に追い打ちをかけるように言った。
『私の行動は私が決めるの。何を言ったって止めるつもりはないからね。』
「…それが許されると思ってるの？？」
真向かいに立つ女子が鋭い目で睨んでくる。でも私は一歩も引く気はなかった。ただ黙って相手を見つめ返す。
張り詰めた空気を壊したのは、ドアが開く音だった
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三國(プロフ) - ぼくらいさん» コメントありがとうございます！！楽しんで貰えてるなら幸いです✨これからも更新頑張りますね💪 (2023年1月10日 6時) (
レス) id: db3bdcc075 (このIDを非表示/違反報告)
ぼくらい - いつも楽しく読ませてもらっています❤️🔥 (2023年1月9日 20時) (レス) id: 9239ef16aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三國 | 作成日時：2022年12月31日 9時
