この部屋で【青】 (ページ7)

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A side

たっちゃんから連絡が来たのはもう明日で2019年が終わろうか、という日だった。

連絡出れる？なんて律儀に確認とってくるあたりが彼がモテる理由だと思う。

何のことを言われるかなんて分かりきってるけど

『何かあった？』

紫「何かあった、って何も無かったら電話しちゃダメな感じ？？」

『いや別に、そういうこと訳じゃないけど』

いつ本題に入ってくるんだろうか

紫「いやまぁ今回は用がある訳だけどさ。Aは翔太とどうなりたいの。」

どうなりたいってもう私が出て行ったことで終わっているし彼の職業柄周りに私より可愛い女性なんか沢山いるだろうし。

『もう終わったことだから』

紫「ん～そっか。でも翔太、俺らが話しかけても聞こえてないみたいだしもぬけの殻？って感じなの」

それで私にどうしろと

紫「26日飲みに行った時号泣してたよ」

やめて欲しい。自惚れてしまいそうになる。

『たっちゃん。もう、いいから。』

紫「そうか…ありがとう」