6. 助けてくれるのは ページ7
｢合コン。｣
合コン…合コンね。……合コン。
福澤)お前、それで相手決めるのか？
高橋)このまま祐希に馬鹿にされるのは勘弁っすよ。て言うか、何で俺馬鹿にされてるんすか。
福澤)そりゃいつもの事だろ 笑
｢焦らなくてもいいじゃないんですか？高橋さんならすぐ出来ますよ、…きっと｣
高橋)きっとの間は何…
藤井)なぁ、Aは恋人とかいるの？
｢…いえ、いませんけど。｣
福澤)っお、恋バナか？ええなぁ〜、若いなぁ。
山内)いや、福澤さん。そういう話じゃ
藤井)ふーん。じゃあさ、祐希のことどうも思ってないの？
ドキッとするところじゃないでしょ、今の
｢思っては…いないと思います。はい、｣
藤井)そっか。じゃあさ、
藤井さんの腕が肩に乗っかかってきた
え、何この状態。肩抱かれてます？？あと近い、近いんですけどなにっ。
｢あ、あの〜｣
藤井)俺にも、脈あるってことだよね。
｢……はい？？｣
な、何を言ってるの藤井さん。確かに優しくて、話を聞いてくれる方だけれど
こんな攻める人なの、藤井さんって……
藤井)もしかして、照れてる？
｢て、照れてないです！｣
待って。誰か、助けてください。近い、誰か。……石川さんっ
その途端、グイッと後ろから引っ張られた
ふわりと香る匂いに、またドキッと鳴った
石川)藤井さん。セキさんが呼んでましたよ
｢っ、石川さん。｣
福澤)なんだ祐希。今いいところだったのにな〜
石川)いや、襲われてましたよ。ほら、健太郎さん。藤井さん支えてあげてください
高橋さんは、藤井さんを連れて真ん中席に移動した
あれ、これって。隣また石川さんですか…！？
福澤) 祐希。関田が呼んだって話嘘やろ。笑
山内)え、そうなの？
｢っ、そうなんですか！？｣
複雑そうな顔で石川さんが見つめてくる
指で額をグリグリと押し当てられてるんですけど、……痛い、痛いです。
石川)そうなんですかじゃないでしょ 笑
指が離れると、祐希さんは優しく微笑んだ
あれ、もしかして。助けてくれたのかな
けどなんで、…
｢もしかして、声に出てました？｣
石川)え、何が？
｢っ、い。いえ、なにも｣
石川さんに助けを求めていた、なんて
なんだろう。…恥ずかしくて、言えない。。
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作者名：あんず飴 | 作成日時：2021年7月25日 0時
