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#2. 同窓会 ページ3

翌日

ホテルの中にあるレストランを貸切に開かれた同窓会に訪れた

高校なんてとっくに昔の話なのに……
なんで開くんだろう。いや、行く私もおかしいか




『A、久しぶり!怪我は大丈夫なの!?』



えーっと、…この人誰だっけ



「う、うん。平気、だけど」



『1年前は大騒ぎだったもんね。…それより、今はなにしてるの?』



「今は…」



言おうとしたタイミングで、二次会の話が飛んできた

私もう帰ろうかな。ここにいれば、過去のことを掘りあげられるだけだし…


なんなら明日も早いし。



?)あれ、そこにいるのは…体操のお姉さん?




……え。聞いたことある声
それも昨日聞いたばかりの筈……そうだ、この人は



「歌のお兄さんの…」



池照)もしかして、Aさんもここの?




……え、待って。突然過ぎて思考が回らない
何でここに蛇賀さんがいるの!?




「それはこっちの台詞です…蛇賀さんが同じ同級生だったなんて」



池照)俺もだよ!真逆、初対面じゃなかったとはね。



えぇ、何でこんなすんなり受け入れられるの蛇賀さんって…
普通ここは驚く場面じゃなくて!?




『あれ、池照くんじゃん!久しぶり!』



池照)え、あぁうん。久しぶりだね。




あれ、待って。知らなかったの私だけ?
何か女子に囲まれてるんですけど、嫌だ怖い。



『良かったらこの後二次会あるんだけど、池照くんもどう?』



池照)嬉しいけど、明日も仕事あるし。ね、Aさん。



「え!あ、あぁそうなの。明日も仕事だからさ。」



『え、なに。池照くんとAって同じ職場なの!?』



「う、うん。まぁ。……あぁ、ほら。明日早いから私はここで切り上げるね!」



池照)なら俺も。




愛想笑いをしながら会場を出ていった
結構怪しまれたな、あの調子じゃ。…


なんて言ったって、蛇賀さんと同じ職場だって知られちゃったんだから



池照)大丈夫?顔色悪いけど…



「だ、大丈夫です…蛇賀さんのお陰で、二次会行くことなく帰れるので」



池照)……あの、そんな堅苦しくなくていいんだよ?俺も、職場に来て半年もたってないし。



少し照れながら言う蛇賀さんに少し驚いた
仕事場では、真剣そうでいるのに…(頭の中おにぎりでぼーっとしてるだけ)




「っ、わかりましっ……わかった。池照さん。」



少しだけ縮まったように感じた


たった言葉遣いを変えるだけで、こんな距離が縮まるものなんだと

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作者名:ひな林 | 作成日時:2021年6月5日 8時

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