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川「あ…、ごめん。また突っ走ってもうた…聞いてくれてありがとう………A」
腕の中の彼女の顔を覗き込もうとすると、彼女は涙を流しながら、唇を重ねてきた。
涙の味と、懐かしAの匂い。
俺も涙が出てくる。
何度も、何度も、唇を合わせる。
ほんの数秒だとは思うが、俺にはとても長く感じた。
止めをかけたのは、Aだった。
「…賢くん、ずっと会いたかった…。賢くんを傷つけて、あんな風に言わせた、わたしだって悪い。それに、わたしは追いかけなかった。違うって、ちゃんと話しを聞いてって追いかければ良かった」
話してるAは、もう涙でぐちゃぐちゃで。
たぶん俺もそうで。
「わたしも、自分の弱さから逃げた。賢くんに傷つくような言葉を言われる気がして、向き合えなかった。時間かかっちゃったけど、今度こそ、ちゃんと向き合おうって思ったの。賢くんに会いに行こうって」
と言ってAは、えへへと泣きながら笑う。
「勇気出して、会いに来て良かった。賢くんと、ちゃんと話せてよかった。賢くん、わたしも、賢くんがまだ好きです」
そんな言葉に、また涙がボロボロ出てくる。
川「あかん、だめや。…止まらへん。かっこわるぅ。…A、おれ、もっと頑張る。Aに釣り合うようなカッコええ男になるから。AをM-1チャンピオンの女に絶対する！誓います！」
必死に涙を拭って、Aの手を握る。。
川「やから、…おれともう一度付きおうてください」
「…はい。こちらこそお願いします。賢くんに会いにきて本当に良かった…！！」
今度は何かを我慢するような笑顔じゃない。
泣きながら、眉を下げて笑顔になる。
おれは、Aの顔に手を添えて唇と近づける。
すると、Aは恥ずかしそうに一度を目をそらして、ゆっくりと目を閉じた。
そこに口づけをする。
先ほどよりも、優しく、想いが伝われ、と願いを込めながら。
チラホラとまた雪が降り始めて、顔を離す。
もう少しこうしていたかったなぁと思ったのは内緒だ。
Aが手に乗った雪を見て微笑む。
その笑顔を見て、二度とこの子に涙を流させないようにすると、誓う。
そして、こんなふうに思う。
ああ。
やっぱり、おれはAがいい。
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ニコ(プロフ) - スイレンさん» 感想ありがとうございます！そう言っていただけると、とても嬉しいです！！本当にありがとうございます！(^^) (2019年2月19日 11時) (
レス) id: 3823045005 (このIDを非表示/違反報告)
スイレン(プロフ) - キュンキュン通り越してボロ泣きでした（；＿；）話の構成とか言葉選びすごい好きです！次も楽しみにしてます！！頑張ってください^ ^ (2019年2月18日 23時) (レス) id: 385caaf0e3 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ(プロフ) - みかんさん» 感想ありがとうございます！励みになります！ (2019年2月16日 17時) (レス) id: 3823045005 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても、キュンキュンしました！！！続きたのしみにしてます！忙しいかと思いますがお体に気をつけて頑張ってください！応援してます。 (2019年2月13日 21時) (レス) id: 5d7a0dace4 (このIDを非表示/違反報告)
くおん(プロフ) - よこるなさん» 変換がうまくいってなかったみたいです。すみません。直しました！ (2019年2月7日 10時) (レス) id: f203054266 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くおん | 作成日時：2019年1月31日 20時
