�� ページ18
「え、詳しいやんか。なんで知ってるん？」
「高校の時、コンビニで働いてたんですよ」
Aちゃんから、昔の話を聞くのは初めてだった。
少しは心を開いてくれているのかな、と嬉しくなる。
Aちゃんは、あまり自分のことを話さない。
聞き上手なので、いつも聞く側に回る自分がこんなに楽しく自分のことを話せるなんて、新鮮で楽しかった。
「禁煙て、辛いって言いますよね。周りでも失敗してるやつ多いですよ」
それは男？と、口に出そうで飲み込む。
嫉妬はまだ早いやろ。
「まぁ、そーやねぇ。でも最近慣れてきたよ？しかも最近タバコ買ったつもり貯金してるねん。前まで煙草ニ日に一回買ってたから、その頻度で五百円貯金したら、めちゃくちゃ貯まってびっくりしてるわ」
「あはっそりゃ溜まりますよ。…１ヶ月で、30000円かぁ」
酔ってるのに計算速いな、と思いながら店員さんが持ってきてくれたハイボールを仰ぐ。
彼女の飲んでいるお酒はそんなに弱いやつじゃないはずなのに、全然酔っているようには見えない。
美味しそうに揚げだし豆腐を頬張る彼女の可愛らしさに思わず顔が緩む。
「あ、何笑ってるんですか？」
「え、いや、美味しそうに食べるなぁって」
「あ、あ、こんな時間に食べてデブって言いたいんですね？賢志郎さんひどーい」
「そんなこと言ってないやん。Aちゃんは痩せてる方やんか。むしろもっと太った方がいいと思うで」
そう言うとAちゃんは少し恥ずかし気に、なんとなく体を隠すポーズをして、
「んもう、賢志郎さんがわたしの体の何を知ってるんですか〜！？」
なんて言うので、自分の顔が赤くなるのがわかり、少しテンパる。
「なっ、なんでやねん！Aちゃんの身体なんてなんも知らんやろ！」
いやいやなにを言うてん。
童貞か、おれは。
「いや、Aちゃんはすごいスタイルええと思うけどなぁ」
なんて取り繕うと、
「んふふ、冗談ですよ」
と言って楽しげに笑う。
ああ、かわいい。
ほんまに好きと言いたい。
こんなに可愛い人が、俺の横におってくれたらそれだけでいいのに。
そんな風に考えてると、彼女の携帯から着信音が鳴る。
Aちゃんは、ちらりと携帯を除くと、
「あ、ゆずるさんや」
と言ってこちらに画面を見せてくる。
そこには『河井ゆずるさん』の文字。
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ニコ(プロフ) - スイレンさん» 感想ありがとうございます！そう言っていただけると、とても嬉しいです！！本当にありがとうございます！(^^) (2019年2月19日 11時) (
レス) id: 3823045005 (このIDを非表示/違反報告)
スイレン(プロフ) - キュンキュン通り越してボロ泣きでした（；＿；）話の構成とか言葉選びすごい好きです！次も楽しみにしてます！！頑張ってください^ ^ (2019年2月18日 23時) (レス) id: 385caaf0e3 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ(プロフ) - みかんさん» 感想ありがとうございます！励みになります！ (2019年2月16日 17時) (レス) id: 3823045005 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても、キュンキュンしました！！！続きたのしみにしてます！忙しいかと思いますがお体に気をつけて頑張ってください！応援してます。 (2019年2月13日 21時) (レス) id: 5d7a0dace4 (このIDを非表示/違反報告)
くおん(プロフ) - よこるなさん» 変換がうまくいってなかったみたいです。すみません。直しました！ (2019年2月7日 10時) (レス) id: f203054266 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くおん | 作成日時：2019年1月31日 20時
