3輪 ページ4
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ステージ袖でオッパを待ちつつSEVENTEENさんのリハーサルを聴きながら目を瞑り、頭の中でお花のアレンジメントを考えていく
ステージ演出でお花を、ましてや生花を使うのは珍しいから素敵なお仕事をさせてもらえて嬉しい
アレンジメントを考えるのは、色々な作業の中で私が1番好きなこと
そんなことを考えていたらふわっといい匂いがして目を開けるとそこに人が立っていた
「あの、関係者の方ですか………?」
長いまつ毛をパチパチさせながら、男らしい顔立ちのゴツい人が私を見下ろしていた
『あっ…えっと…私、キム・ハウンさんの知り合いで…
ステージのお花の…お手伝いに来た者で…』
「あぁハウンヒョンの。さっきのボカチのリハからずっと居らっしゃいましたよね?
いや、ずっとそこに立ってらっしゃるから….サセンとか不審者かなって思っちゃってすいません!」
まつ毛の人は納得したようで、何度も頭をさげてきた
『…いえいえ、こちらこそすみません。なんだか聴き惚れてしまって。ちゃんと聞いたことなくて今まで…今度CD買います!」
「…笑…ボカチの奴等、それ聞いたら喜びます!
せっかくなんで、ヒポチも聞いてって下さいね!」
さっきまで顔怖いなぁーなんて思ってたのに目尻が思いっきり下がって優しくそう言ってくれた
んーどこかで会ったような気がする
TVで観たのかな………?
それにしても、アイドルって凄いなぁ……キラキラしていてまぶしい
そんなことを考えてるとまつ毛の人を先頭にヒポチ?の人たちがリハーサルを始めた
まつ毛の人と他に3人歌っている
バチバチのラップで先程のボカチとはまた違う
『……凄いなぁ………』
「そんなにアイツら凄い?」
ひとりごとを呟いたら、後ろから返事が返ってきてパッと振り向くと凄く綺麗な人が立っていた
『え……??』
「…ンフッ…何その反応…ㅎㅎ」
天使みたいに綺麗な人、笑顔も素敵。
『わ、私は……キム・ハウンの…ハウンオッパの知り合いでフラワー、お花のアレンジメントの……』
「おー、ハウンヒョンの?…あぁーステージのか
え、ハウンヒョンは?」
天使みたいな人が聞いてくるけど美貌に圧倒される
「…あんた、名前は…?」
『Aっていいます…』
「ん?日本人?ごめん。韓国語上手ですね。
じゃ、お花頑張って。」
そう言うと彼はスタスタと去っていった
さっきのボカチの凄い声がよかった人だよね?
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作者名:なお | 作成日時:2023年10月31日 0時