Phalaenopsis (ページ15)

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14輪ページ15

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辛くて苦しくて生きることがしんどくて

それでも彼や家族がいる元へ旅立たずに済んだのは

ハウンオッパのおかげでもあった

ハウンオッパと出会ったのは、まだ彼と出会う少し前の春だった

お花を扱う仕事がしたくて、高校時代もバイトはお花屋さんだった

高校卒業後もバイトしながら、専門学校に通って資格を取って、それでも満足しなかった私は、さらにお花に関する資格を取るためにがむしゃらに働いて勉強してと毎日忙しくしていた頃

学校の先輩が日本の芸能事務所に勤めていて、私の話を事務所でした事が縁だった

ハウンオッパはその頃、韓国から日本に仕事できていて、その事務所で働いていた

そこで私の話が出て、授賞式の花束や誕生日パーティーのお花なんかのお仕事のお手伝いをさせてもらったり

そこからフラワーアーティストのお仕事に繋がった

あの頃から、A、Aちゃーんとハウンオッパは私を気にかけてくれるようになって

プライベートでもご飯に行ったり、本当の兄の様に面倒をみてくれた

そんなオッパは、空っぽの私に韓国においで、オッパが面倒みるよと言ってくれた

私は言われるがまま渡韓した

渡韓した時に、私は生きなきゃと思った

彼がよく言っていた

「A、僕はAと歳をとったらお花屋さんしたいな」

その言葉をふと思い出して、韓国でお花屋さんをしようと思った

日本に居ると彼が居ない事を強く感じてしまって泣いてばかりいたけれど

言葉も通じない韓国にいると彼と遠距離恋愛でもしてると思えた

健全か不健全かといえば不健全だったけれども

生きるためにはそう思うしかなかった

そして、オッパの紹介で今のお店の空き店舗に全てを注いでお店をだした

あとは、がむしゃらに頑張ってきて今がある

私の心にはずっと彼が生きている

だから、ジョンハンさんの気持ちは嬉しくても

応えられない…………。