10輪 ページ11
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天使？小悪魔？どっちかわからないジョンハン…さんと遊ぶ週末になった
前日にメッセージがきて明日お昼に行くからときていた
ずっと週末のことが気になってソワソワしたせいで､毎日自宅に戻る私をみてソアちゃんは､私が体調でも悪いんじゃないかと心配していた
ソアちゃんにジョンハンさんと友達になったことは言えなかった
なんとなく…優越感とかそんなものじゃないけれど
それでも、この小さな奇跡を独り占めしたくて
お店を任せる理由も結局嘘をついた
なんだか悪い事をしている子どものような気持ちになる
そんな気持ちとは裏腹にいつもより少しオシャレをしてしまった
さすがにいつものパーカーとデニムじゃダメだよね
クローゼットの奥に仕舞っていたマキシ丈のワンピースにデニムジャケット、靴は……スニーカーでいいかな
髪も少し巻いて、メイクは薄めにリップだけは少し明るい色をひく
ふと、鏡の前に置いている香水を手に取る
昔はよくつけていたもの
付けようか迷って、付けずにまた元の位置に置いた
この香りはあの人と私だけの思い出……
テーブルに置いていたスマホが鳴ってジョンハンさんが着いたのを知らせた
JH「お店の前まできたけど、家どこ？」
あ、そうか。教えてないじゃん家……
すぐに自宅の住所を送ると15分くらいで着いたと連絡がきた
下に降りると1台の車が私にそっと近づく。
窓が開いてジョンハンさんが顔を出した
JH「おはよー。乗って」
後ろのドアを開けようとしたら
「ヤー、こっちのドア」と助手席を指さす
大人しく助手席に乗り込むと､天使はニコニコした顔で車を走らせた
JH「今日も一段と可愛いね。俺の為にありがとう」
褒められた………
ストレートな言葉に顔に熱が集まって、恥ずかしくて外をみる
お昼なのに行き交う人は少ない
『今日、どこ行くんですか？』
JH「ん〜？、内緒。着いてからのお楽しみ」
鼻歌交じりに運転をする天使の横顔をチラ見すると危うく何かを盗まれそうになる
それくらい絵になるんだなぁ
本当にカッコいい
30分程して、車が止まった場所は
ひっそりと建つ小さなオシャレなレストランだった
さすがアイドル…小さな個室に案内された
JH「ここ、美味しいんだって。」
運ばれてきたのはフレンチのランチコース
色とりどりのお野菜の前菜から最後のデザートまで完璧だった
これ、デートじゃないよね………？？
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作者名：なお | 作成日時：2023年10月31日 0時
