Phalaenopsis (ページ2)

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1輪ページ2

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朝の光がお店のガラス張りの入り口から眩しいくらいさしている

もう朝かぁ…時間経つの早いなぁ

朝のルーティンを済ましてきてお店に戻ってから

手元にある色とりどりのお花たちをアレンジメントしていく

完成した沢山のお花で埋め尽くされた人気のフラワーバスケットに特製のシールを貼る

"Flower shop anytime“私のお店の名前

営業時間は、朝早くから夜遅くまで。私の気分次第だ

3年前、全財産を投げ打ってここ韓国でお店を始めたけれど

最初は日本人がやってるお店…お客様はほぼ0に近かったけれど、試行錯誤すること3年、なかなかの繁盛店となった。

おかげで忙しいのを言い訳に、ほとんど奥の事務所で寝泊まりしてる私。

最後にアパートに帰ったのはいつだろう…もう記憶に残るないほど遠い昔に感じる

ふと、時計を見ると短い針は8を指している

さすがに寝ないと…アルバイトのソアちゃんが来たら、仮眠とろう…

なんて考えていると、スマホの画面が光ってブルブルと震え出す

画面には"キム・ハウン”

『ヨボセヨ。ハウンオッパどうしましたか？』

KH「Aちゃーん！！！！！！頼む！！！今回だけ！！！オッパを助けて欲しい！！！」

ハウンオッパが泣きそうな声で私に助けを求める

でもこれはいつものこと…

『ハウンオッパ。ちんちゃ。いつものことなんだから。今回だけとかいらないよㅎㅎ

今回は、どうしたのー？』

オッパはAちゃん聞いてよ～なんて言いながら、私にお願いごとの内容を話し始めた

「今日のステージのお花がスタッフのミスで届かないんだよー！！オッパ責任者なのに……
このままじゃ、ステージにアーティストが上がれないんだよー」

ハウンオッパは、音楽系のステージ構成とかを任されてる。いわゆるプロデューサー的なお仕事をしている人で、私が渡韓した際に色々助けてくれた恩人でもあるんだけど

『オッパ…私。ソアちゃん来たら寝ようと思ってたんだけど？ㅋㅋㅋ』

「えーーーーー！また寝てないの？

A。いつもちゃんと寝ないとダメって言ってるだろー？ソアちゃん何時に出勤なの？

あー。でもステージ…はぁ。………今回だけ

Aちゃーーん」

オッパはいつもこうだからか、私もハウンオッパに相当弱いらしい。

引き受けることにした。

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