私の苦手な成金野郎。【九井一】

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赤音が死んでから幾つか変わったことがある



青宗は中学で何をしてるか分からない
なぜだかヒールを履き出してるし、白いゴツそうな服をいつも着るようになった


そして見かける時はいつも悪そうな友達と遊んでる

はじめクンもそうだ








それと、もうひとつ変わったことがある


はじめクンがとても優しくなった事だ






九井「黄菜子さん！これ、駅前に売ってたタルトなんだけど美味しいって有名なんだ
一緒に食おうぜ」



そしてやたら私と何かを食べたがる






九井「黄菜子さん。荷物持つよ」



私のカバンまで持ってこようとするし








九井「黄菜子さん。派遣社員なんて辞めなよ」



仕事を辞めろと仕事場の前で言ってくる








九井「黄菜子さん。送る」


送り迎えなんて当たり前だし







九井「は？キャバクラァ？今すぐ辞めろそんなモン」

勝手に辞表を出されるし











でも私は知っている










九井「黄菜子さん」




中学を卒業しても、



九井「黄菜子さん！」




高校を出ても、




九井「黄菜子好きだ」




大人になっても、















彼は赤音と私を重ねてる。

だから私は逃げ出した

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