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『…ねぇ竜胆さん、どこ行くの…?』
竜胆「良いから良いから」
こんな調子で彼は私をいきなり部屋から出してくれたかと思えば先頭を歩く
誰もいない長い長い廊下を歩く私達
エレベーターやら色んな扉やらを進んでいく、そして漸くたどり着いた先は重たそうな扉
思えば他のフロアと比べて今いるフロアの扉は数が少ない様に感じる
竜胆「このフロアは俺たち幹部の仕事部屋が並んでる
俺の部屋はこの扉の三つ向こうね
そんで部屋に入ってさらに奥に行くと幹部達のミーティングルームに繋がってる」
『…』
竜胆「何でここまで内部事情を教えてくれるんだってか?
"アンタら"見てたら面白ぇからさ
亀は兎に憧れてるが、兎も亀に憧れる事だってあるんだなってつくづく思うよ」
『は?』
何の話だ。。というかこの人は私とはじめくんの事をアンタらって纏めたように感じた
ということは今たっている扉は…
『はじめくんの部屋…?』
竜胆「ご名答、良い勘持ってんじゃねーかお嬢さん
此処はアンタの逢いたがってた九井一幹部の部屋だぜ
3日間この部屋に引きこもりっぱなしで飯もろくに食ってねぇんじゃねえのかな」
それを聞いて、物凄く心配になってしまった
何故だろうか分からない
これが吊り橋効果?そういった類のものなのだろう
どうすればいいのか分からず戸惑っていると、竜胆さんが私の手を取って扉の取っ手を持たせる様にして握ってきた
もう片方の手は私の肩に置いて優しく言ってくれる
竜胆「ほら、開けてみな」
私は意を決して扉を開いた
______
中には物凄い書類、異臭、そしてさらに部屋は暗かった
竜胆「くっせ!!!!生ゴミの臭いしやがる
おい九井!!掃除くらいしやがれ!」
そう扉に肘を着いて奥に怒鳴りを入れる竜胆さん
一番奥に居た人物がこっちを振り返った
あ、彼だ。
『はじめ…くん…?』
九井「え、は…?」
約3日ぶりに見た彼は心做しかコケていて、目の下に物凄い隈が出来ていた
おでこには冷えピタが貼られている
彼はよろよろと立ち上がる
ふらふらとおぼつかない足元には沢山の紙が落ちている
九井「…、さ……」
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じわるくれあ(プロフ) - え、まって好きです。尊すぎて辛いんですけど、、展開が最高です!更新応援してます! (10月22日 17時) (レス) id: 0bfc62934f (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 菫蝶さん» コメントありがとうございます!原動力としてこれからも精進して参ります! (6月18日 17時) (レス) id: 99441f9fcd (このIDを非表示/違反報告)
菫蝶(プロフ) - この続き楽しみです!もう最高(TдT) (6月17日 8時) (レス) @page20 id: 33064cca65 (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - キクラゲさん» うわあぁ…ありがとうございます♡これからもこの作品を乞うご期待くださいませか (6月11日 0時) (レス) id: 99441f9fcd (このIDを非表示/違反報告)
キクラゲ(プロフ) - うわあぁ…すごく面白いです!大好きです!難しい言葉?細かく書かれていてこれからどうなるか楽しみです!更新頑張ってください (6月10日 1時) (レス) @page16 id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茶々丸* | 作者ホームページ:http://sakuya.uranaituku-ru
作成日時:2023年5月22日 19時