俺の苦手な風俗嬢の女【龍宮寺堅】

23 ページ23

俺は家で嫁に話を聞かせる




龍宮寺「さくらは俺の為に金を稼いでた」




俺の母ちゃんには残り150万程の借金があったらしい
でも何でか店から逃げた

普通なら俺は施設に預けられるらしい所を、さくらが正道さんに頼み込んで店に居させてくれてたらしいんだとよ




俺の借金返済とか、家賃無くタダで住まさせて貰えてたのは、俺がガキだから許されてたんじゃなくて、全部さくらが払ってくれてたからってのも通帳渡された時に聞かされた


それは彫り師のオニイサンも知ってた事実

幼い、ガキだった俺は知らされなかった事実



さくらには大恩がある




俺と嫁は結婚式を控えてる
それにどうしてもさくらを呼びたいと思って色んなツテを回った







そしてたどり着いた連絡先











俺は恐る恐る電話をかけてみることにした






中々繋がらない…






龍宮寺「…ｸｿ､だめか……」


電話を切ろうとしたそのときだった



「hollo？」






うわっものすげぇ英語だ…

無理だ。俺に英語力はねぇ



てかこの声誰だよ。めちゃくちゃイケボのおっさんに間違え電話しちまった

でも少しでも可能性があるならと俺は拙い英語力で話すことにした



2人3人と、何人にも電話をかけた
そして遂に出たのは日本語がおぼつかないカタコトを喋る女性






よっしゃー！やっと日本語話せる人にたどり着いた！！！！




龍宮寺「あ、あの！いきなりのお電話失礼します
さくらと言う女性をご存知ですか？
おれ、龍宮寺堅と言います」



《Mr.リューグウジ！お話しハ、社長カラ良くお聞きｼﾏｽ
お話出来て光栄デス》




話を聞くと、さくらはお忙しいらしいから今日は電話出来ないと言う
要件を聞かれたので、1週間後俺は東京のとある式会場で結婚式を控えているのでぜひ出席して欲しい事を伝えた

だが、その女性はohmy…と言い出した

おぉネイティブ…




そして女性は続ける







《申し訳ありませんが、そのご出席は出来かねマス》




そして電話を切られた
一方的にだった




俺は哀しさと悔しさのあまり電話を落としてしまう



まぁそりゃ、、そうだよな…16年も連絡してねぇんだから

24→←22

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す