俺の苦手な風俗嬢の女【龍宮寺堅】

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俺はしばらくさくらと一緒に警察に行ったんだけど、被害届は結局出さなかった。
俺はメンタルケアだか何だかで施設に入れられるかもしれなかったからだ



今は警察に行った帰り



『ケン坊コンビニ寄ろうぜ』


＿俺！さくらのこと好き！！＿＿


告白したの、つい最近なんだけどな…なんで何事も無かったかのようにしてんだ？


コンビニに入ってジュースやらお菓子やらをぽんぽんカゴに放り込む
ふとさくらが口を開いた


『私がここに居るのはなケン坊。お前の為でもあるんだよ』


？？急になんだ？つかなんの話し？

あ、もしかして、、

龍宮寺「店にずっといる理由？」




うん、と返事をして立ち上がった
やっぱり！俺のためって、どういう事？


『お前の母親がお前を置いて店を飛び出したその3日後、ジサツしたんだよ』


龍宮寺「…え？俺のカーちゃん、もう居ねぇの？」


『綺麗な人だった。この人と…こんな綺麗な人から生まれてくる子供は幸せになんだなって思ってた
店辞めてシングルマザーで堅を育てて、堅が大きくなってガキ作って、あの人が孫と遊んで


そんな、あったかい人生送るんだろうなーって思ってたんだ』



もう買い物いいか？と言ってレジに向かうさくら
タバコを店員に頼んでる


ニコチン野郎が…俺の心情今それどころじゃねぇっての


『ガキ産んだあとも暫くは頑張ってたよ
でも、きっと疲れたんだろうな。。』




そう、俺の母親は俺が2歳の時に俺を置いて蒸発したって聞いてる



『堅を頼むよってのは言われてた訳じゃねぇけど』


言われてねぇのかよ

さくらはカードで支払いを済ませる
荷物は全部俺持ち。おのれ……



『なんか、ちっちぇお前見てたらほっとけ無くてな
あの人が悩んでたのを気付いてたのに声すら掛けてやれなかった事の罪滅ぼし的なやつだよ』



そういやさくらもう11年席置いてるもんな
そんな嬢いねぇよ普通


龍宮寺「え！てことはさくらもう三十路…っ『まだ29だ馬鹿野郎』



なんだよ、29も三十路だろ



さくらはタバコを1本吸い出す
あとは俺の持ってる袋にぶち込んだ



29の癖にすげぇジャンプ力で橋の上に飛び乗った
その上を歩く


すげぇ元気だなこの女
もうすぐババアになんだろ


龍宮寺「危ねぇぞ」


『堅、お前あたしのことが好きって言ってたよな』


恥ずかしい！ぶり返すんじゃねぇよバカ

龍宮寺「そ、それがなんだよ」

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