【ワンピース】EPISODE OF Robin エピソードオブロビン (ページ2)

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｢ガキを拾った？｣

ニュースクーからの新聞を受け取り、それを開きながら部下にそう尋ねる女性

彼女の名前はアナ
この船の女船長だ

アナ｢なら次の島で降ろしてやろう
民間人が居れば海軍に引き渡して保護してもらえばいいさ｣

｢それがよー船長。本人がこの船に置いてくれっつーんだ｣

その言葉を聞きアナは顔を顰めた

＿＿＿＿

悪魔の子ニコ・ロビン当時11歳

ロビン｢ここに置いてください。何でもします｣

｢ガキが来るようなとこじゃねーよ！｣
｢とっとと降りやがれクソガキ！！｣

わらわらとロビンの前で野次を飛ばすクルー達
しかしロビンはそれに屈すること無く頭を下げ続ける

ロビン｢行く宛ても帰る場所も無いんです
此処に置いてください｣

そんな彼女の姿を見てアナは昔の自分と重ねた

＿＿此処に置いてくださいっ！！

お願いします！お願いします＿＿＿＿

アナ｢静かにしねぇか！海王類の餌にしちまうぞ馬鹿ども！！｣

アナがそう喝を入れると一同静まり返る
そしてロビンをじっと見ながら乾板の所までゆっくりと歩いていく

アナ｢お前か…この船に置いてくれっつーわがままなお嬢ちゃんは
おもしれぇ。置いてやろうじゃねえの｣

ロビン｢！本当ですか！？｣

アナ｢あぁ本当さ、ただし…
ここは男所帯。何かあってもお前の責任だ

いいね？｣

ロビン｢！は、はい｣

アナ｢意味はちゃんと伝わる様だね
おいダリっ！！！このお嬢ちゃんの教育係だ｣

アナはロビンに目線を戻し、口を開いた

アナ｢お前、名前は？｣

ロビン｢っ、ロビンです、11歳です｣

アナ｢ではロビン。今日から副船長のダリがお前の唯一信頼出来る者だと思え
それ以外は疑ってかかれ

誰であろうとも不快な者は殺せ｣

ロビン｢…えっ｣

アナが去った後船員らはわらわらと持ち場に戻る
どさくさに紛れ、1人の男がロビンの前に現れた

ダリ｢着いてこい｣

口数少なくそういう男にロビンは尋ねる

ロビン｢あ、あの…！あなたは？｣

ダリ｢ダリだ。副船長を任されている｣

ロビン｢よ、よろしくお願いします｣