私の苦手な外国人さん。【黒川イザナ】

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私はかなり根暗な性格だったと思う




本というより物語が好きな女の子。
私が私自身にもつイメージ





いつも家の隅で本を読んでいた






お母さんはたまにお花の匂いがして、家を夜になったら出る





夜中、男の人とかがドンドンってドアを叩くけど、絶対に居ないふりをしないといけないし、もちろん出てもダメ


電気もつけちゃダメだし、トイレは袋に静かにする
お昼頃お母さんが帰って来てからトイレに流していい


ご飯は1日１回、お母さんと食べること


私の家には様々なお約束があった





破ったらお母さんは知らないお化けに連れて行かれて殺されちゃうし、もう二度と私に会えなくなっちゃうからっていってた







ここ2日3日間お母さんは家にいる


煙草ってやつを咥えながらテレビを観てる


私は大好きな絵本を持って公園に出かけるの




でも一応お母さんに公園行ってくるねって言っとく


お母さんは行ってらっしゃいって優しく言ってくれる
でもこっちみてはくれない







お母さんの目って何色だっけ？






そんな毎日が続き、私が小学校に上がったら



家はもぬけの殻だった






机もお布団も服も、何もかもが無くなってて


公園でさまよった




2日後には誰かが通報したのか警察に補導されて、お母さんが居なくなった事を伝えたらよく分かんない部屋で隔離されてて


しばらくして私を引き取ってくれる家族って言うのが現れたらしい




私はその家の子になった








私の名前は"佐野カエラ"こう見えてハーフだ

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