385話 ページ6
「はあ…」
「忍足君、どうしたんですか？」
「いや、自分が心配するほどのことやないで」
とは言いつつも否定はしないから何か悩みはある様子。でも訊いてはいけないような空気があるのは何故だろうか。
「…なあなあ。俺ずっと思ってたことがあるんだけどよ」
唐突に宍戸君がそう言う。何か気になることでもあるのだろうか。
「…宍戸さん？」
「お前ら、外出ようぜ」
「何でだよ？せっかく空野が復帰したっていうのに…」
「騒ぎすぎたら体に悪いだろ。じゃ、お大事にな」
「あ、またね朱音」
「…？あ、ありがとうね！」
困惑気味だがそう返事する朱音。正直私ももっといたいのだが…朱音の顔からしてもお互い様らしい。
「あ、忍足はそこな。空野に何かあったらあれだろ」
「……え、ちょ」
「またね〜」
困惑する2人を置いて朱音の病室から出て行く私達。…どうやら宍戸君は気づいているらしい。
「何かあったんですか？」
「まあ、そのうち分かるだろ」
「？」
ほとんどの人が理解できていない。薄々気づいていそうな人はいるけど確信には至っていないらしい。
「そういえばお前、テレビ見たのか？」
テレビ？そういえば見てなかったけど…
「見てみろよ。佐藤の病室にテレビあるだろ？見ようぜ」
そう向日君に言われて自分の病室に戻る。勿論、皆いる。テレビをつけると…
「…は、はい…？」
番組を変えてもどこもかしこも同じことばかり。マスコミはネタがないのだろうか…
『本日、跡部財閥の御曹司、跡部景吾様に婚約者の発表が財閥から正式に…』
『婚約者は一般人とのことで…』
『まさか一般人とは夢にも思っていませんでしたよ』
変えても変えても同じ内容。1日でこれですか…早い…
「朝見たときびっくりしたぜ…早すぎだろ…お茶吹きそうになったぜ…」
「ははは…」
私は放心状態。取材で私だとばれて突撃されそうな予感しかしない。個人情報が…
「その辺は安心しろ」
私の気持ちを察したのか跡部君はそう言う。
それなら安心だけど…どんな手を使ったらそうなるのかは気になる…
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葉月(プロフ) - renonさん» ありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年7月21日 0時) (
レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
renon(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！大変だと思いますが頑張ってください！ (2019年7月20日 0時) (レス) id: 9f2ab82c2e (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 凪津さん» その通りです。脱字してましたので修正しました。ありがとうございますm(_ _)m (2019年5月20日 23時) (レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
凪津(プロフ) - プリザーブドフラワーですかね、、？ (2019年5月20日 16時) (レス) id: 4dbbb91fc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/3f2cc79ad91/
作成日時：2019年5月11日 0時
