番外編13〜朱音の誕生日〜 ページ40
*朱音side*
誕生日なんて期待してなかった。無理に忘れようとしていた。
今までに友達から祝われたことなんてない。というかそもそも友達と言える友達がいなかった。上っ面だけの友達ならたくさんいるけど、そんな人が私の誕生日を祝ってくれるわけもなかった。
両親からも祝われることも少ない。記憶の限りでは2人同時に祝われたことはないと思う。頑張って帰ってきてくれてるというのは分かる。けど、2人とも忙しいから酷い時は使用人の人と2人で寂しくケーキを食べる。私が食べ終わったら片付けるために出て行ってしまう。
誕生日プレゼントも欲しいものなんてなかった。欲しいものは大抵手に入ってしまう。パーティーができるほどの大金持ちが羨ましく感じてしまう。誕生日はケーキが食べられるだけのイベント感覚だった。
「朱音の手紙はどう？なんかいい事書いてあった？」
「普通の内容。気に入ってくれたら嬉しい、とかちょっと照れる内容はあったけど」
もちろん忍足君は来ない。寂しいけど、大会前とかも考えたら無理な話だ。最初から期待していない。
「…Aって、誕生日どんな感じだった？」
「うーん…夜には皆でケーキ食べてプレゼントもらって…たまにレストランや動物園とかに行ったかな。ここ最近じゃそういうところに行ってないと思う。忙しかったし」
羨ましいなー、なんて。そういうのなかったし。
「…あれ、なんか変じゃない？」
「変？どこが？」
どういうことか全くわからない。よく見ると、忍足君の手紙の最後にこんな一文があった。
『P.S. よく調べてな』
これだけじゃさっぱりなんだけど、Aの発言からして何かあることは確定。だが、さっぱりわからない。
「あ…なるほど。そうなると…結構単純だし、朱音が見つけた方がいいと思うよ」
「え、ええ…？」
最後の追伸を見たAがそう言う。パッと見、荷物の見た目は特に異常なし。すぐにわかるAが不思議である…
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葉月(プロフ) - renonさん» ありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年7月21日 0時) (
レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
renon(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！大変だと思いますが頑張ってください！ (2019年7月20日 0時) (レス) id: 9f2ab82c2e (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 凪津さん» その通りです。脱字してましたので修正しました。ありがとうございますm(_ _)m (2019年5月20日 23時) (レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
凪津(プロフ) - プリザーブドフラワーですかね、、？ (2019年5月20日 16時) (レス) id: 4dbbb91fc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/3f2cc79ad91/
作成日時：2019年5月11日 0時
