413話 ページ35
「誰も変なこと思わないから。遠慮なんてする必要ないよ？というか、するような関係？」
「え、いや、まあ、そうだけど…」
「祝われてばかりで私は朱音を祝えないってこと？」
「うっ、やっぱり気づいてる…」
「いや、最初からそう言ってるし。私も無理にとは言わないけど」
悩む朱音。そして唐突に自分で自分の顔をビンタした。流石にこの行動は予想外過ぎて私も動揺した。
「え、朱音？」
「いって！…ふう。昔のこと引きずってどうすんのさ、私」
当然のように顔には紅葉のように赤い手形がくっきりとついている。かなり強く叩いたな…
「…どないしたんや？」
「えー、この騒動の説明しまーす」
さっきまで悩んでいたとは思えないほどの気軽さである…朱音らしいけど。
「私、これなんですよね」
そう言って持っているルビーのネックレスを指差す。ほとんどの人が理解できていない。まあ、そうか。まだ躊躇ってる部分もあるのか何がこれなのかは言わない。
「…！もしかして、あれか…？あれなんか？」
忍足君は気づいたようだ。私の顔を見て確認してくる。
「はい。あれです」
「なんで2人は『あれ』だけでわかってるのさ」
「いや、俺はさっぱりなんだが…」
「おい、流石に分かるだろ」
「分かるか！」
「やっぱり男子は分からないか…」
いや、女子でもあれだけじゃ分からない人は多いと思うんだけどな…
「じゃあ言う。誕生日がこれ」
「…？いつだよ。っていうか誕生日がルビーって意味不明だぞ」
「宍戸さん…知らなさすぎですよ…」
「長太郎は分かるのかよ」
「俺でも分かるよ」
「俺も分かるぜ？」
「…ウス」
「俺は…zzz…」
言いかけて寝た芥川君。寝たら何も分からないのですが…
「日吉は！？」
「いつかは知りませんけど、分かります」
「訳分かんねえ…」
「…宍戸さん、誕生石ですよ」
「誕生石…ああ！あれか！それぞれの月なんか宝石あったよな！？」
「気づくの遅すぎでしょ」
「宍戸先輩、モテませんよ」
「そこまで詳しくねえんだよ…そもそも興味ねえし、分かるかよ…」
日吉君は相変わらず毒舌だった。
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葉月(プロフ) - renonさん» ありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年7月21日 0時) (
レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
renon(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！大変だと思いますが頑張ってください！ (2019年7月20日 0時) (レス) id: 9f2ab82c2e (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 凪津さん» その通りです。脱字してましたので修正しました。ありがとうございますm(_ _)m (2019年5月20日 23時) (レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
凪津(プロフ) - プリザーブドフラワーですかね、、？ (2019年5月20日 16時) (レス) id: 4dbbb91fc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/3f2cc79ad91/
作成日時：2019年5月11日 0時
