412話 ページ34
「…これって？」
忍足君の手には袋が握られていた。それを朱音に手渡す。
「プレゼントや」
「え、いやなんで」
「しばらく帰ってこれんと思ってやな」
「えっと、その。ありがとうございます」
混乱しているのかやけに静かな朱音。プレゼントとか滅多に貰わないのだろうか。
「中身を開けてもよろしいでしょうか」
「なんで敬語なんや…まあええわ。開けてええで」
「では失礼しま……これは…！」
袋の中の箱を開けてルビーのネックレス取り出す。それを見て息を呑む朱音。そんなに感動したのだろうか。
「な、なんで知ってるの！？」
「「「は？/え？」」」
見事、全員の声が揃う。誰もがそう思うだろう。少し考えて、私は気づいたけど。
「忍足君、実は跡部並みのストーカー的な何かをお持ちで…？」
「誰がストーカーだ、おい」
「すぐ妬いたり、Aのこと激愛でこの前、忍足君とAが遊園地とかデパートで一緒に行動してたとき…ついでに言うと別行動もしてた時は心配症すぎて私、思わず苦笑い」
あの朱音が苦笑いするとは…
「跡部ほどのことはしてへんし、するつもりもないわ。自分の秘密とか訊いたこともないで」
「zえ、そうなの！？…じゃあ、何でもないです…」
「朱音、私にとったら何でもないわけじゃないんだけど」
「ﾅﾝﾉｺﾄｶﾅｰ」
「そんなに棒読みだとバレバレなんだけど。っていうか私にはバレてる」
「ﾎﾞｸ､ﾅﾆﾓｼﾗﾅｰｲ。ｱｲﾄﾞﾝﾉｰ」
I don’t knowがまともに発音できていない。完全に日本語の棒読みだ。そして何故一人称が僕になった…
「…嫌なら言わないけど、どうせバレるよ？」
「え、マジで？」
「忍足君には事前にヒントみたいなのあげてたしね。勿論、意識したわけじゃないんだけど。まだ気づいてないけど、帰ったらバレると思うよ？」
これは事実だ。宝石店で会話した時、その話をした。気づいていないけど、今からでもスマホで調べられたら分かると思う。
「うう…マジで…？」
というか、ここまで頑なに言わない朱音も朱音な気がしてきた。人それぞれなんだろうけどね。
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葉月(プロフ) - renonさん» ありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年7月21日 0時) (
レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
renon(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！大変だと思いますが頑張ってください！ (2019年7月20日 0時) (レス) id: 9f2ab82c2e (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 凪津さん» その通りです。脱字してましたので修正しました。ありがとうございますm(_ _)m (2019年5月20日 23時) (レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
凪津(プロフ) - プリザーブドフラワーですかね、、？ (2019年5月20日 16時) (レス) id: 4dbbb91fc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/3f2cc79ad91/
作成日時：2019年5月11日 0時
