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398話 ページ20

「お世話になりました」


数日後、私達は無事何事もなく退院できた。


「君達、なんていう治癒力だよ…2人とも、痛みないんでしょ?」


「全く!傷跡もほとんど分からないくらいだし、流石お父さん!」


「全く異常ありません」


「Aさんも…睡眠時間とかの異常は?肺炎とかは?」


「睡眠時間も元どおりですし、咳も出ませんよ」


「早すぎて…医者としては誇らしいけどね…流石に心配になるよ…」


同感だ。私はともかく、2人は恐ろしい。跡部君は唸っていたあの日を最後に痛みはないそうだ。



「朱音に関しては痩せ我慢もあったやろ」


「ギクッ、バ、バレてた…?」


まさか、とは思っていたけどそのまさかか。


「っていうか侑士…いつの間に名前呼びなんだよ…」


「付き合ってからやで」


「俺ら1回も聞いてないんだが…佐藤は聞いてるのか?」


「忍足君は1人でよく来てましたよ。その時にしれっと言ってましたね」


「1人でか?」


「はい」


確認するように訊いてくる宍戸君。何かあるのだろうか。



「忍足…お前空野が入院してから付き合い悪いし、すぐいなくなるからまさかとは思っていたが…確信に変わったぜ。お前、毎日空野の見舞い行ってただろ」


「いやいや、まさかね…」


「せやで」


「ほらやっぱり……えっ!?」


驚きすぎじゃないですかね…好きな子にはそうするの当たり前だと思うんだけどな…



「1分1秒でも離れたくないってか?」


「言ってくれれば一緒に行ったんですけどね」


「…やっぱりそうだったんだ」


「A、気づいてたの!?」


「朱音が目覚ました時、忍足君いたじゃん。あの時とかそうかなとは。その前からいたっていうし。それに忍足君、よく用事があるって言ってたし」


「なかなかの観察眼…流石A…」


「俺様も分かる」


「いや、跡部は観察眼めっちゃ優れてるでしょうが」


「観察眼に関して言うと、私が分かって跡部君に分からないものはないと思いますよ」



「大丈夫だ、A。流石にそれはない」




そうなのか?と思ったが…確かにそういうこともあるかもしれない。…ちょっと気になる。

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設定タグ:テニプリ , テニスの王子様 , 跡部景吾   
作品ジャンル:恋愛
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葉月(プロフ) - renonさん» ありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年7月21日 0時) (レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
renon(プロフ) - いつも更新楽しみにしています!大変だと思いますが頑張ってください! (2019年7月20日 0時) (レス) id: 9f2ab82c2e (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 凪津さん» その通りです。脱字してましたので修正しました。ありがとうございますm(_ _)m (2019年5月20日 23時) (レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
凪津(プロフ) - プリザーブドフラワーですかね、、? (2019年5月20日 16時) (レス) id: 4dbbb91fc3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/3f2cc79ad91/  
作成日時:2019年5月11日 0時

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