319話 ページ40
医者に話を聞くと、空野は出血が酷かったせいで意識不明の重体で生死の境におるらしい。
「…せや。佐藤の方は連絡あったか？」
「危篤と言われてましたが、そこまではいっていないと向日さんから連絡がありました。勘違いして危篤と言ったようで…ですが、意識不明ではあるようです」
俺達は空野と佐藤の見舞いを2手に分けてしていた。俺は空野の方やで。幸い、病院は同じやしな。
「一応は大丈夫やってことやな…」
「しかしまあ…これはちょっとやりすぎじゃない？跡部への執念が怖すぎるんだけど」
「おい、誰か電話鳴ってねえか？」
そういえば、どこからか鳴っているが…
「俺やないで…っと、これか？」
空野のスマホか…出るべきか迷うけど、出よか。
「も『おい。佐藤は危篤なのは本当か？』
いや、もしもしぐらい言う暇与えろや。
「…跡部？」
「は？跡部？」
『…忍足か？何故お前が…』
「空野の方も重体や。後、佐藤は危篤やないで。と言うても、意識不明やけどな。佐藤の方には岳人とか樺地とかがおるやろうから気になるやったらそっちに掛けや」
『…そうか。忍足、空野から伝言とかねえか？』
「伝言…やないけど、ダイニングメッセージ的なもんならあるで。『くすり2 1白粉』これって薬は2種類あって1つは白い粉ってことやろ？」
『待て。白い粉と言ったか？』
「せやけど」
『ちっ…危篤も同然じゃねえか』
「どういうことや？跡部」
『そのままだ。切るぞ』
…なんやったんや、こいつ。質問ばかりしておいてこっちの質問は無視かい。まあええわ。後から聞けばええ話やし…
しかも、あの声色と内容…跡部は諦めてへんな。結局、そういうことかい。演技力でも上がったか？
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葉月(プロフ) - みささん» このような作品ですが、読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年1月19日 23時) (
レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 初めまして。もう夢中になって読んでました。続きが楽しみです！ (2019年1月19日 21時) (レス) id: a32759bc4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/3f2cc79ad91/
作成日時：2019年1月13日 23時
