309話 ページ30
「あの…滝さん。どうしてそのようなことを思われたのでしょうか…？」
「何で敬語？まあいいけど。客観的とか主観的とかの話で思っただけ。婚約者はいるらしいけど、九条が跡部の婚約者っていう客観的な情報が全くないでしょ。全部九条自身の主観的な話じゃん」
「いやでも…実は盗聴してる際に自分は跡部の婚約者みたいな内容を言っておりまして…」
「誰もいないのにそこまで演技する必要がないってこと？だけど、妄想の可能性も否定できないでしょ。相当跡部に執着してるみたいだし」
何故それに気付かなかった…！婚約者が存在するという話は聞いてたからまるっきり信じてたよ。間接的なのも含めて、九条以外からは誰が婚約者とか言う話聞いてないじゃん…！
「ナイス意見！滝、マジ天才！即刻調べさせる！」
「後は…佐藤やな。薬言うてもどれか分からんで」
「しかし、それはあくまで推測でして…ナイフ持って暴れた時、何もないところを執拗に振り回してたから幻覚とか見てるのは間違いなさそうだけど…」
あの時に限って言えばそのおかげで捕まえられたな…
「名誉毀損で訴えるとか、怒ったにしても直接的すぎだし。お嬢様って悪口とかもオブラートでしょ？焦ってるんじゃない？」
「ちゅうことは可能性はありそうやな…やけど、調べるのは大変そうやろうな。秘密に開発した毒とかやったら違法かどうかも分からんへんし、そもそもその成分のせいか分かるかどうか…とか、結構問題はあるなあ」
「薬の飲み過ぎでああなったならまだ見つけやすいよな…ってことは、あいつのことなら変な薬か毒か？」
「そういう薬も検査すればすぐ見つかるんじゃないですか？やっぱり、忍足さんの言うような新しく作られた毒のようなものかと」
「それで病名がはっきりしないのね…医者は疑問に思うけど一般的な検査は基本的に異常無し。それで、やっぱり精神系の病気なのか？というのが今の段階なのかな」
「検査しても全く分からない毒とか最悪じゃないですか。解毒もできないですし、原因として発見されないですし、普通なら泣き寝入りじゃないですか」
「よく気づいた、日吉君。普通なら泣き寝入りだけど我々は普通じゃない…けど正直、これはキツいですわ…」
化学式も分からない状態で、その毒の発見は何年かかることやら…
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葉月(プロフ) - みささん» このような作品ですが、読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年1月19日 23時) (
レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 初めまして。もう夢中になって読んでました。続きが楽しみです！ (2019年1月19日 21時) (レス) id: a32759bc4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/3f2cc79ad91/
作成日時：2019年1月13日 23時
