281話 ページ2
*Aside*
寒い。今超絶に寒い。
え、何があったか説明しろ？簡単に言うと、誘拐されてどこかへ捨てられました。恐らく九条さんの仕業なんだろうけど…上着まで盗るってどういうことですか…あれだね。これ殺す気だわ。
動こうにも、雪で滑ったせいで足は捻挫。ヒール履くんじゃなかった。転けたのも悪いが、8割はヒールのせいで捻挫だ。あれさえなければ恐らく捻挫はしていない。しかも両足捻挫という不運である。
「ｺﾞﾎｯ、ｺﾞﾎｯ」
あー咳までで始めた。こりゃ風邪は確定ですね…寒気も異常だし、なんだか体は触ると熱いし。手は結束バンドで縛られてたけど、これ抜け出す方法あるんだよね。手を上げて思いっきり振り下げる。何回か繰り返したら抜けられるんだよね。人によってはちょっとコツがいるかもしれないけど。
あー…これやばいな。痰出てるし、息しにくいし…肺炎の疑いが濃厚だなあ。流石に早く見つけてもらわないと…死ぬ。絶対に死ぬ。上着もないから凍死か肺炎で死んでしまう。
「…何やってるんすか」
あ、あれその声は…聞き覚えがあるような…ないような…
「ってあんた熱やばいじゃん。っていうか息できてる？ちょ、救急車…」
命の恩人…本当…あー…咳止まらない…これ肺炎ですね。しかも結構やばい。救急車の判断はマジナイス。声出す気力ないし、っていうか声出せるかも怪しい状況で言わずに呼んでくれたのはありがたい。本当、呼んでもいい。
「電話したから。…って何でそんな薄着？っていうかなんでここに…まあいいや。とりあえずこれ着て。後、マシな場所運ぶから」
いやあ…感謝感謝…なんか暖かくなってきたけど…あ、意識が…これ、本気で死んだ…とか言いませんよね…？あははは…それでも悔いはあるような…ないような…
そのまま私は意識を手放した。
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葉月(プロフ) - みささん» このような作品ですが、読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年1月19日 23時) (
レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
みさ - 初めまして。もう夢中になって読んでました。続きが楽しみです！ (2019年1月19日 21時) (レス) id: a32759bc4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/3f2cc79ad91/
作成日時：2019年1月13日 23時
