好きと嫌いは紙一重なのか？6【跡部景吾】 (ページ50)

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279話ページ50

「…うわ、全然見つからん。いつもより絶対に薄くなってる」

「時間的に多分この辺におったとは思うで」

「移動してたら…それでもAなら派手に動かないよね。この辺とか全く来たことないだろうし」

「…佐藤って東京生まれ東京育ちやなかったっけ。こんなところでさえ来たことないんかい。それもう田舎者やん」

冷え込んできて、既に21時は過ぎているだろうか。早く見つけないと流石に…という時間帯である。

「そういえばさっき、やっと見つけたとか言ってたけど、なんで？」

「多分自分の執事やろ。『お嬢様がどこにいらっしゃるか分からなくなりました。どうか探すのを協力してください』的な感じや」

「…帰ったら説教真っしぐらだわ」

「せやろな。…っと、人多いな。ほら」

「…はい？」

「はい？って…見たら分かるやろ。手や。あの跡部のバカと同じようなことはしたくないわ」

バカと言われる始末である。…忍足君もこんなこと言うのね。後…こういうのってさ、お付き合いしてる人とするものですよね？恥ずかしくない？ねえ？全く気にしてない顔なんなのさ。

「ほら、いくで」

「はい！？」

無理矢理手を繋がれてしまった。寒いはずなのに体感温度は真夏である。…病院行こうかな。

「あら、ごきげんよう。また会いましたわね」

「えーと、九条麗子さん…でしたよね？」

「そうですわ。そちらはデートですか？」

「いえ。そういうわけ「ええ、デートですわ」…What?」

…何言ってるんだ、この人は。

「ふふ。仲睦まじくてよろしいですね。では私は失礼しますわ。またお会いしましょう。ごきげんよう」

何故だろうか。さっきの言葉が少し引っかかる。またお会いしましょう…？ご縁があったらとかなら分かるけど、近日中に会う予定全くないし…ただ単にミス？

「…なんか引っかかるなあ」

忍足君も同じことを思っていたようで。っていうか…

「なんであんな嘘を…付き合ってないからデートじゃない…ですし」

「異性同士2人だけでおる時点でデートやろ。まあ、それだけやったら意見は半分に割れそうやけど…手繋いだらデートやろ」

「え、付き合ってなくてもデート…？」

「せやろ」

…あれ、私も恋愛知識はかじったくらいだった？

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続編出ました！

好きと嫌いは紙一重なのか?7【跡部景吾】

今後もよろしくお願いしますm(_ _)m